私は重度の吃音者です。酷い時期は歌でもどもっていました。
歌ではどもらないというのが吃音の常識なので、はじめて歌で
どもったときは大変なショックを受けました。
「歌でもどもる」を意識しはじめてからは、歌う事すらできず、
もちろん日常会話もままならず、失語状態がしばらく続きました。
目の前には、ただ絶望しかありませんでした。
何度も「死」という言葉が頭をよぎりました。流石に自殺する勇気は
ありませんでしたが、雷が鳴れば自分に落ちてこないかと期待したり、
悪性の病に侵されないかとか、隕石が落ちてこないかとか、馬鹿で幼稚な
思考がぐるぐる回り、情けない日々を送ったものです。
自分なりにどもりを改善しようと、それなりに努力はしてきました。
それでいくらかはましになったところはあると思いますが、しかし、
自分ではどうにもならないことだらけです。自分の無力さに痛飲の日々でした。