香港といえば、かつては、ブルース・リーとかジャッキー・チェーンなどの映画を思い出すが、その香港は、1997年にイギリスから中国へ返還された。
返還当時、金持ち層は香港から脱出してアメリカなどに移住する騒ぎがあったことを覚えている。
考えてみても、日本が中国に併合されたとしたら逃げたくもなるでしょ。
香港返還の条件として、1国2制度を維持するというのがあったと思うが、あの民主主義がない極悪非道な国がそんなこと守るわけはない、とみんな思ったのさ。
しかし、意外にもそれは23年も守られてきた。
中国は、1997年当時はまだ貧乏な国だったから、香港の経済力を無くしてしまうのは惜しいと考えたのだろう。
そんな、中国本土と香港市民の思惑が合致して、これまで平穏にやってこれたんだけど、時が経って中国本土の経済力も発展して、もう香港経済を気にするまでもなくなった。
1国2制度は、いずれなくなる運命だったのだと思う。
むしろ、これまでよく持ってきたものだ、と感心すらする。
中国に返還された時点で、もう中華人民共和国の一部になってしまったのだから、仕方ないのでは。
あんな国だけど、元を正せば、香港は中国なのだからな。
気持ちもわからなくもない。