百の夜は跳ねて 2021年読書 | ロンママの笑うが勝ちや

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古市憲寿さん読書シリーズその2
「百の夜は跳ねて」を読みました

テレビのコメンテーターで有名な古市さん、現代人的なイメージ社会学者さんが書いた小説

登場人物二人の会話とちょっとスリリングな内容がテンポよく、読みやすいから一気にページが進む
はて?世界に投げ掛ける問題提起〜奥は深いよな
読み直さないといけませんなあ

(ネットの解説、書評は見ていません、予備知識無し)
テレビの画面から受ける古市さんの印象はクールで、愛情深いタイプじゃないと感じる
でも、この小説から作者はきっと優しい人なんだろうと思うなぁ

テレビコメは本人の照れ屋さんからの印象隠しなのか(あえて斜に構えている)
それとも
小説で、クールな僕がこんな小説を書くと世間は驚くやろな、、、計算の上で狙っているのか
どちらか???

彼は世間に、現代社会考察教科書としてこの本を与える試みとして小説というジャンルを選んだろうなぁ

ビル窓掃除に携わる人々と、ビルの中にいる人(住民、パソコンに向かって働いている人)という設定の小説を、もし別の人が書いたならどうだろう
格差を汗、涙、苦しみ悲しみを直接的表現でドロドロになるのだろう

ただただ淡々とそこにいる存在する人々を客観的に捉えている、クールに小説にするのはやっぱり古市さんなのだと感じるなあ