実は日本語で歌うのは英語で歌うよりも難しいってお話 | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

 

日頃から海外のロック、メタルヴォーカリスト

の発声方法について解説している当ブログです

が今回は少し趣向を変えた話をしてみます。

 

英語圏の歌手と我々の母国語の日本語で歌う発

声は違うのか?

 

これは明確に違うと言えますでしょう。

 

これは過去記事でも散々解説してきましたね。

 

では視点を少し変えてみてみましょう。

 

日本語で歌うのと英語で歌うのはどちらが難し

いのか?

 

これ、どう思われますか??

 

実はこれ日本語で歌う方が難しいんです。

 

我々日本人って、日本語で話すことが当たり前

になってますから日本語で歌うのが普通で外国

語に当たる英語で歌うことには抵抗のある方が

多いと思います。

 

ですが実は発声技術的には日本語で歌うことの

方が難易度は高いのです。

 

これはそもそも僕自身の話でもあるんですけど

ね(笑)

 

そもそも何でこんな話をしようかって経緯なん

ですが・・・

 

僕がレッスン生だった頃に僕のお師匠さんはな

ぜか海外のヴォーカリストのみを課題曲に選定

してきてました。

 

数年間はそんな感じだったんじゃないかなあ

・・・

 

特にBeatlesをやった期間はとても長かった

(笑)

 

僕自身、リアルタイムでBeatlesを聴いていた

世代でもありませんし、特別に好きってわけ

でもなかったんですよ。

 

なんなら僕はもっと、大仰で派手なロック

(特にQueenとか)が好きでしたからね。

 

正直、退屈でしたし内心はもっと違う曲やりた

いと思ってました。

 

けどね、同時期に並行してクラシックピアノも

習ってたんですよ。

 

ピアノを習った経験のある方ならご存知かと思

いますけどぶっちゃけ基礎の練習曲集ってめち

ゃくちゃ退屈なの(笑)

 

ツェルニー、ハノン、ソナチネなどなど。。

 

ソナチネはまだ曲としての派手さはあるな。

 

けどこの基本練習の大切さを嫌ってほどピアノ

で叩き込まれましたからそれが良かったのかも

 

きっとこのBeatlesをたくさん練習することは

ロックを歌うための基礎が学べるんだ‼︎

 

嘘か誠かもわからず勝手にそのように自己解釈

して何年も毎週、Beatles歌ってましたねえ。

 

そんな生活を数年続けたのちに思い切って師匠

に聴いてみたんですよ。

 

「日本語の曲ってやっちゃダメな

んですか?」

 

ここでようやくこのブログタイトルの回収に入

ります。

 

長くなってすみませんでした・・・

 

そこで得た答えは以下のとおりです。

 

「僕ら日本人はね、日本語で話すのが当たり前

になってるでしょ?

 

この発声では地声が重すぎて歌に使えないんだ

よ。

 

少なくとも英語圏のロックやメタルを本格的に

は歌えない。

 

なので英語圏の歌手から発声を深く学び、十分

にその発声方法が浸透してからではないと日本

語で彼らのように歌うのは難しいんだ。

 

なので海外の歌手ばかりを履修させてるわけ」

 

 

なるほど・・・

 

ちゃんと考えがあっての指導方針だったわけで

すね。

 

後日談としてはこの数ヶ月後からようやく日本

語の楽曲も課題曲として受け入れてくれるよう

になりました。

 

この話をもう少し噛み砕いて説明しましょう。

 

これは過去記事でも書いてきた内容なので復習

のような話ですが・・・

 

例によってフースラー先生のアンザッツを使っ

て解説します。

 

 

日本人はその発声作法上、アンザッツ「2」が

極めて強い。

 

特に男性はアンザッツ「2」が不自然なくらい

強いです。

 

女性は男性に比べればまだそこまでバランスは

悪くない印象ですがそれでも英語圏の人と比べ

ると強いです。

 

これが地声が重たくなる原因ですね。

 

では英語圏の人はどうなのでしょう?

 

英語圏の人ってその発声作法上アンザッツ「1」

が強いです。

 

しかも、ものすごく強い。

 

これは子音、破裂音をメインに使う英語圏の

方ならではですね。

 

さらに申します。

 

英語って日本語のようなきめ細やかな表現の

できない大雑把な言語なので細かなニュアン

スを表現するためには音の高低、強弱も使っ

ていく必要があります。

 

つまりこれによってそのほかのアンザッツ

「3b」「3a」「2」などもバランスよく使わ

れます。

 

日本語は言語力が優れているためあまり音の

高低、強弱を使わずとも十分に感情表現がで

きちゃう。

 

アンザッツ「2」だけで完結するんですよね。

 

だからって別に日本語がダメって話ではない

です。

 

文芸とか文学としての日本語は世界でも最高

峰ではないですかね。

 

ただ、とりわけ発声って部分にだけフォーカ

スするとバランスが悪いですよ。

 

って程度のお話です。

 

要約しますと

 

胸腔に響かせて歌うのが当たり前になってい

る発声を顔面を響かせる発声にシフトチェン

ジ。

 

その顔面共鳴の発声を浸透させていけばその

後にようやく日本語であっても英語圏の歌手

の歌を本格的に歌うことも自然とできるよう

になります。

 

またこの発声で歌う日本語の歌詞の曲がこれ

またすごいことを起こすんですよ。

 

有名どころだと・・・

 

ワンオクのタカさん

B'zの稲葉さん

美空ひばりさん

最近のTOSHIさん

デーモン閣下

 

あたりが思い付きます。

 

閣下の歌声をどうぞ。

 

 

 

もちろん他にもいますでしょうしメタル界隈

であれば下山武徳さん、人見元基さんなども

そうですね。

 

参考までに下山武徳さんの動画も貼っておき

ますね。

 

 

 

 

では今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。