中低音で支えがなくなり気息音になりがちな裏声を力強く響かせる方法 | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

今回のテーマは中低音域です。

 

とは言え実は高音域の音質改善にも繋がるお話

です。

 

いまいち、ご自分の歌声がプロっぽくならない

とお悩みの方には特に役立つかなと。

 

例えばですね・・・

 

中低音で母音が地声に寄りすぎて重たくなって

しまい音抜けが悪く海外の歌手のような鋭さが

出せない。

 

中高音域は出せるがいわゆるミックスボイスで

はまだ出てくる音質に裏声っぽさが残り気に入

らない。

 

ある程度歌える方でもこんな悩みをお持ちの方

って実は多いんです。

 

こういったお悩を解消する方法論をフースラー

先生の「うたうこと」を元に解説していきます

 

 

これ教えられる人は日本では相当少ないはず。

 

結構、眉唾物ですよ(笑)

 

前置きはほどほどにして早速やっていきましょ

う。

 

では本題です。

 

先に結論から申しますね。

 

全ての音域でミックスボイス以上に鋭い母音を

作り出す方法。

 

その答えは

 

アンザッツ1にあります。

 

 

 

過去記事でも散々ロック、ヘヴィメタルを歌う

にはアンザッツ「1」「3a」「3b」が必須と解

説してまいりました。

 

オペラのように共鳴を全身に広げるのではなく

眉間から下唇までの狭いポイントに絞るイメー

ジですね。

 

鼻腔共鳴はもちろん必須ではありますがこの記

事では「1」に着目して行きます。

 

のちに「3a」「3b」も足せますからね。

 

図面をご覧いただいて分かる通りですがアンザ

ッツ「1」は上下の前歯にあります。

 

子音、破裂音は主にここで作られるので子音、

破裂音はご自身の思っている3倍は強く出しま

しょう。

 

これもアンザッツ「1」を強化するポイントで

もあります。

 

ところがアンザッツ「1」は母音にも大きく関

与するんです。

 

以下はアンザッツ「1」についてフースラーの

解説した原文です。

 

 

文体が硬くてちょっと何書いてあるのかわかり

にくいですよね。。。

 

 

実例を使いつつ説明しましょう。

 

音階はmid2Cからmid2Fあたりがやりやすいです。

 

使う母音は「イ」か「ウ」ですね。

 

まず裏声から出し始めます。

 

この時に上前歯に音を当てに行きつつ音色を鋭くし

て行きます。

 

注意点ですが音量は変えません。

 

ここがメッサ・ディ・ヴォーチェと違うところ

 

ただただ、音色をどぎつくしていくのみのエク

ササイズを行います。

 

これが成功すると母音の音は金属的な鋭い音色

を帯びたまるで地声のような声に変貌します。

 

音声イメージで言うと

 

蝉の鳴き声か、発情期の猫の鳴き声みたいな音。

 

で、この状態の発声時になった時アンザッツ

「1」特有の声帯閉鎖を起こします。

 

高音域のミックスボイスで声帯を閉鎖させてる

筋肉とは違うところが使われて閉まっている感

覚が分かるはず。

 

原文には側筋、横筋が機能していると解説され

てますが個人的感覚では低音域でも裏声を閉鎖

させることができるような感覚ですね。

 

横筋、側筋の図面も載せておきましょう。

 

 

 

で、これは必ず前歯に音を当てにいかないと実

現しません。

 

また注意喚起としては

 

・アンザッツ「1」に偏りすぎるとハイラリに

なるよ。

 

・他のアンザッツも併用しないと平たく、ツヤ

のない(白い声)ガサガサした声になりますよ。

 

ざっくり書くとこんな注意文が書かれておりま

す。

 

そしてこの母音が強い日本人歌手はかなり少な

いです。

 

稲葉浩志さん

美空ひばりさん

桜井和寿さん

最近のTOSHIさん

 

ざっと思いつくのはこのあたりかな。

 

そのほか演歌歌手とか、民謡歌手、声優さんに

も多い印象。

 

海外の凄い歌い手ほほぼほぼこのアンザッツ

「1」の鋭い母音が聴いて取れます。

 

これは日本人がダメってわけじゃなくて言語が

違うのが原因かなと考察します。

 

で、鼻腔共鳴を使うアンザッツ「3a」「3b」

を併用することで鋭くもツヤのある歌声の実現

が可能になります。

 

アンザッツ「3a」「3b」の音声は艶やかですが

音質が非常にマイルド。

 

原文には「一般的にはアンザッツ「1」に音を当

てに行くと軟口蓋が閉じてアンザッツ「3a」

「3b」への道が塞がれる」と解説されてます。

 

これも意識すれば軟口蓋を開けて鼻腔に音を抜

くことも可能でこれはそんな難しくないです。

 

アンザッツ「1」「3b」「3a」が十分に発達す

ると喉ではなく顔面の前の空間を鳴らして歌っ

ている感覚も分かってきます。

 

で、この声は非常にマイクと相性が良いんです

よ。

 

喉の燃費も非常に良くマイクに効率的に音を突

き刺していくことができます。

 

キーが高めの楽曲を長時間歌っても疲れません

し加齢による音域の減退も防ぎます。

 

リトル・リチャード

ロニー・ジェイムス・ディオ

やはりこの二人がロック歌手としての発声技術

では最高峰でしょうね。

 

音域のみに着目するともっと上の音階まで歌え

る方はたくさんいますけど声の太さ、硬さ、強

さではこのお二方には及びません。

 

では今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

余談ですが・・・

 

ミルバ亡くなってたんですね。。

 

凄い歌い手でしたからとても残念です。

 

改めて聞くとこの人も「1」が強いですね。