ミックスボイスとは誰が広めたのか?? | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

おはようございます‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

さてさて、今回はボイトレの歴史的なお話。

 

昨今、歌が上手くなりたい人が

 

「ボイストレーニング」

 

このキーワードで検索をかけるとほぼほぼ、

ヒットするであろう

 

「ミックスボイス」

 

これが今回のテーマです。

 

今では歌に興味のある方であれば多くの方が認

知しているであろうこのメソッドですが実は歴

史的に見ると非常に浅いです。

 

僕の知る限りですが・・・

 

おそらく20年前にはさほど知られていなかった

です。

 

日本でこのメソッドを広めた功労者は弓場徹さ

んではないかなと。

 

 

 

この本が発売されたのが2006年ですがこの本、

いまだにめちゃ売れるそうですね。

 

確か、この頃からミックスボイスって言葉を聞

くことが多くなった気がします。

(個人的な私見を含みます)

 

 

ミックスボイスメソッドについては特に僕が多

くを語る必要はないでしょう。

 

それこそ、僕よりも上手く伝えることのできる

先生は多くいますでしょうし、人それぞれにさ

まざまな解釈もあります。

 

ミックスボイスを端的に言うならば地声と裏声

をミックスさせて本来、地声で発声するのが難

しいとされる中高音域をスムーズに歌うことを

目的として編み出されたメソッドとだけいって

おきましょう。

 

大枠の考え方としてはこれで間違いないかなと

 

ですが今回の記事ではここからさらに掘り下げ

ていきます。

 

僕の過去記事を読まれてる方でしたら既知の話

題にはなりますが・・・

 

 

ミックスボイスって実はそんな単純な話ではな

いんですよ(笑)

 

 

ご興味ある方はこの先もお読みください。

 

では本題です‼︎

 

結論からいきなり言っちゃいますが。。

 

優れた発声のメソッドの

起源を辿ると必ずベルカ

ント唱法に起結する‼︎

 

これですね。

 

そもそも弓場徹さんはどこでこのメソッドを知

ったのでしょう?

 

弓場徹さんにもお師匠さんはいたわけです。

 

 

ではそのお師匠さんとは??

 

 

それは

 

 

この著書の作者。

 

コーネリウス・リード氏です。

 

もう、タイトルにベルカント唱法って書かれて

ますからわかりやすいですね(笑)

 

そしてこの著書は素晴らしいです。

 

ロストテクノロジーと化しつつあったベルカン

ト唱法のメソッドを近代に甦らせるべくあらゆ

る手法が記載されてます。

 

この先生に深く学んで弓場徹さんは日本におい

て揺るぎない知名度と実績を残されたわけです

 

 

では次。

 

日本では弓場徹さんがミックボイスメソッドの

代位一人者とも言えるでしょうが世界ではどう

でしょう?

 

 

こちらもね、いらっしゃるんですよ(笑)

 

 

ハリウッド式ボイストレーニングといえばわか

る人はわかりますでしょうかね。

 

SLS(スピーチレベルシンギング)の創始者であ

るセス・リッグス氏です。

 

現在ではこちらからミックスボイスってメソッ

ドを知った方も多いのではないでしょうか

 

SLS系列のボイトレ教室は今では日本でも多く

あります。

 

受講された方の中で日本の有名な方でしたら広

瀬香美さん、TOSHIさんなどが有名ですかね

 

故、マイケルジャクソン、スティービー・ワン

ダーさんなんかも受講生として名前が残ってま

す。

 

他にも有名な歌手が多数。

 

 

一応、リンクも貼っておきます。

 

え??

 

この歌手も?

 

なんて人がいますよ。

 

あなたの好きな方もいるかもしれませんね。

 

ちなみにTOSHIさんはこの人の教え子のロ

ジャー・ラヴさんに師事してます。

 

 

 

 

こんな偉大な功績を残されてるセス・リッグ

スさんにもやはりお師匠さんはいます。

 

 

僕の調べた限りではセス・リッグスさんに大

きな影響を与えたのはハーバート・チェザリ

ーさんって言うボイストレーナー。

 

 

で、この方もやはりベルカント唱法を研究さ

れてた方です。

 

 

 

 

この著書も素晴らしいのですがすでに廃盤とな

っているのでクッソ高いですね・・・

 

 

図書館とかなら安価で読めるかも。

 

 

で、この二つの著書には近代のミックスボイス

メソッドの原点にもなっている地声と裏声の融

合というキーワードが沢山出てきます。

 

ですがミックスボイスって言葉は出てきません

 

これらの著書ではミックスボイスのことを

 

 

ヴォーチェ・ディ・フィンティ

 

メッツォ・ファルソ

 

ファリンジャル・ボイス

 

このような表現で記載されてますね。

 

 

ただいずれの用語も指し示しているのは同じ声

です。

 

母音に地声のような鋭い

音色を帯びた裏声。

 

これがその声の正体です。

 

この裏声って表記に注目ください。

決して地声から派生した声とは書かれていませ

ん。

 

で、この声こそが地声と裏声をスムーズに連結

させ声区を跨いだ発声を自由自在に可能にする

と信じて実践されてきた時代があるわけです。

 

 

 

正直、昨今のミックスボイスを教えているボイ

トレ教室には僕は通っていませんのでどのよう

に指導されているのか僕は知りません。

 

ですが上記の著書でもそうですし、僕は僕の師

匠からは必ず裏声から派生させてこの声を習得

するように指導されてきました。

 

僕の経験上、地声からアプローチしてはこの声

に辿り着けませんね。

 

中低音域での裏声を強化、増幅させることによ

って自ずと地声が融合してくるのを待つのが大

切。

 

で、実際に僕の生徒さんもこちらの手法で声が

変わってきてる方が多数います。

 

ですので

 

地声から派生させてミックスボイスを身につけ

るのは無理がある‼︎

 

これは断言しましょう。

 

過去の偉人たちもそう言ってますしね(笑)

 

 

余談にはなりますが・・・

 

 

僕のブログでもよくアンザッツでご紹介してる

フースラー先生もやはりベルカント唱法の研究

者です。

 

 

 

 

 

 

コーネリウス・リード氏

 

ハーバート・チェザリー氏

 

フレデリック・フースラー氏

 

この御三方は20世紀の三大ボイストレーナーと

も呼ばれてますね。

 

そしてそのいずれの方も例外なくベルカント唱

法を研究されていた。

 

この共通点には興味しか湧いてきません。

 

正直、この御三方の著書を熟読して愚直に実践

するだけで他のボイトレ教本は不要になるでし

ょう。

 

事実、僕は他の方が書いたボイトレ教本は全部

捨てましたからね(笑)

 

理解の取り違えさえ起きなければ必ず成果を約

束してくれます。

 

ただ、この取り違えというのが厄介なんですよ

ね。

 

本に書いてある内容をできているつもりでも実

は全然できていなかった・・・・

 

このようなことは事実、多く起こります。

 

 

僕の教室でも基本コンセプトは上記の書籍に沿

ってレッスンを行いますがそういった取り違え

の是正も兼ねて行っています。

 

 

では今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。