低音域で重たい地声を軽くすること=声量を抑えることではありません‼︎ | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのです。

 

今回は実際、僕の教室でも相談をいただくこと

の多い

 

地声を軽くするとは声量を抑えるってことですか

 

 

この件についてのお話です。

 

ある程度、レッスンが進んだ方に限定されますが

高音域の問題点は裏声を鍛えることで解決されて

いきます。

 

ですがその次に待ち構えているのが裏声と地声の

融合、そしてその際に生じる地声と裏声の力関係

のギャップです。

 

その際に、多くの方がぶつかる壁が我々日本人特

有の問題点。

 

重たい地声

 

これです。

 

。。。。

 

ここからは少し僕の個人的な見解。

 

日本という狭い国で社会的な生活を営むための習

慣的な問題もあるのでこれは致し方ありません。

 

端的に言うと。。。。

 

うるさくするとご近所から苦情が入りますよ‼︎

 

ってお話に要約できます(笑)

 

よく響く声って言い方を変えるとうるさい声にも

なり得ます。

 

なので我々日本人は幼少期から発声器官に制限を

加えられることを余儀なくされています。

 

もう少し言及しましょう。

 

そもそも、日本語ってとても優秀。

 

細かいニュアンスを伝えるための言語が英語と比

較にならないくらい豊富にあります。

 

悪く言えば英語は大雑把。

 

なので英語っで細かい感情表現するには音声の強

弱、高低も必須なんですねえ。。

 

それと比較して日本語は言葉のみできめ細かな表

現が可能。

 

なので音声表現など不要で細かな感情表現が可能。

 

こういった背景もあって我々日本人は発声器官を

発達させる必要性がなくなってきた。

 

言い方は悪いですけど棒読みでも英語よりはニュ

アンスは伝わるんですね。

 

 

とはいえ、ここまでは僕の私見を多く含むのでエ

ビデンスとしてはちょっと弱いかな。。。

 

 

さて話を戻しましょう。

 

重たい地声の正体とはなんでしょう?

 

これは言い換えるならば響かない声のことです。

 

例によってフースラー先生のアンザッツで解説し

ましょう。

 

 

基本的に地声は上図のアンザッツでは「2」「1」

を用います。

 

「3b」も地声で使えますがおそらくここが使え

てる方は声を職業にしてる方を除けば皆無でしょ

う。

 

いわゆる、歌手、声優さんって職業ですね。

 

特に一般人の男性はアンザッツ2に全振りしたよ

うな地声を用いてます。

 

アンザッツ2の地声が悪いってわけじゃないんで

す。

 

健全にアンザッツ1とアンザッツ3が共用できてい

ればアンザッツ2は声に太さと深い共鳴を与えて

くれます。

 

今回、お話したいのはアンザッツ2のみの共鳴に

振り切った声に問題があると言うことです。

 

 

アンザッツ1、アンザッツ3が使えていないんです

ね。

 

これが先述した重たい地声の正体です。

 

ではそのほかのアンザッツの声についても考えて

みましょう。

 

まず

 

アンザッツ1に振り切った地声は正直、めちゃく

ちゃ甲高くてうるさい耳障りな声です。

 

ですが滑舌を明快にして言葉をしっかりと伝え

られます。

 

一方、アンザッツ3bに振り切った地声はといえ

ばこちらも鼻に掛かったような籠った印象の耳

障りな声。

 

ですがこちらは地声としては高い音階(mid2F

付近)を声を張らずに緩やに表現することができ

ます。

 

 

それぞれ特徴はありますが極振りすると悪い特

性しか見えてきません。

 

 

ただ、どちらのアンザッツも2に比べるとよく響

く声ではあるんですよ。

 

ですが我々日本人が社会生活を営む上ではおそら

く話相手に不快感を与えるであろう声です。

 

 

少し考えてみてください。

 

あなたのご友人の話声がまるでアニメ声優の子役

のような甲高い声だったらおかしいと思いません

か?(笑)

 

 

なので我々日本人は社会性を学んでいく上で発声

器官の発達を犠牲にしてきた。。。

 

と思わざるを得ないんです。

 

私見を含みますからね(笑)

 

話半分程度に聞いてください。

 

 

で、今回の本題です。

 

 

僕はよく生徒さんに

 

地声が重たいよ

 

って指導をする事があります。

 

これって先述した内容のことです。

 

なのでこれは

 

アンザッツ2に偏っている。

 

とも言えます。

 

 

昔、僕がレッスン生だった頃に師匠から同じこ

とを言われた経験があるのですが当時の僕はこ

の言葉の真意が分かりませせんでした。

 

 

地声を軽くする=地声の声量を抑える事

 

 

このように勘違いしてたわけですねえ(笑)

 

 

ですが

 

共鳴箇所がアンザッツ2のまま声量を落として

も裏声と地声は融合しません。

 

 

響かせる箇所を変更する必要があります。

 

 

共鳴箇所をアンザッツ2からアンザッツ1、も

しくはアンザッツ3bに変えていくことで自ず

と地声の声帯の負荷は減退し裏声発声時と似

たような状態になります。

 

 

ただし、声量は減退しません。

 

 

声帯にかかる負荷は間違いなく減りますが声

量はむしろ増加するかなと。

 

マイクを通すことでさらにこの傾向は顕著に

現れます。

 

これはそれまで使ってこなかったアンザッツ1

とアンザッツ3の共鳴が解放されたことにより

ます。

 

そしてこの声は声帯にかかる圧も音質も裏声と

大差ないため驚くほどスムーズに高音域へと移

行できます。

 

これが地声を軽くすると言うことの真意です。

 

このポイントが理解できた上でアンザッツ2も

併用してやると歌声が大きく変わります。

 

 

 

では今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。