ボイトレを学べばロック、ヘヴィメタルを歌えるようになるのか? | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

今回はロック、ヘヴィメタルを本格的に歌い

たい方向けのお話です。

 

ですのでカラオケでキーの高い曲を人並み以

上に上手く歌いたいって感覚の方は避けたほ

うがよろしいかなと。。。

 

おそらく、この記事の趣旨に合わないと思い

ますので。

 

最近のトレンドとして特にこの日本ではクリ

ーントーンが重視されてますし様々なボイス

トレーナーを見ていてもそういう声質の方が

多いように思います。

 

いわゆるミックスボイスもその典型ですよね

 

綺麗なクリーントーンで当たり障りのない誰に

でも好かれそうな歌唱。

 

けどそれでリトル・リチャード、エルヴィス・

プレスリー、ロニー・ジェイムス・ディオや

ボン・ジョビのような歌唱は実現できますで

しょうか??

 

彼らの声は贔屓目に見ても綺麗なクリーントー

ンではありません。

 

ノイズ混じりだしややしゃがれているような印

象の声。

 

ですがそんな彼らにもクリーントーンは間違い

なく存在します。

 

例えばディオ。

 

 

 

この冒頭はとても綺麗なクリーントーン。

 

メッツォファルソ(中くらいのファルセット)

とも言えますね。

 

いわゆる近代的にいうところのミックスボイス

です。

 

それが徐々に曲の佳境に向かうにつれてディオ

らしさが現れてきます。

 

けどもしこの曲を終始冒頭のクリーントーンで

歌い続けられたらと想像してみてください。

 

いやいやそれはもうメタルじゃないのよ。つま

らないわ。

 

こう思いません??

 

これは他のロックシンガーにも言えることです

ね。

 

いわゆるミックスボイスではロックやメタルを

歌い切るにはパワーが散りません。

 

これらの楽曲を歌うには上手さ以上に攻撃性と

いうか・・・

 

尖った音声が必要。

 

ところが世の中のボイストレーナーたちはほぼ

同じような発声方法がこれが正しいと指導して

ます。

 

声を張り上げない。

 

綺麗に歌う。

 

それはそれで正しいのでしょう。

 

けどその発声で上記の歌手たちの歌声は再現で

きますか?

 

ここは断言します。

 

絶対無理‼︎(笑)

 

僕の知りうる限り、間近で聞いてボン・ジョビ

やドリームシアターのジェイムズ・ラヴリエの

歌声をほぼ本人により近い次元で再現できたの

は僕の歌の師匠だけです。

 

ボン・ジョビ本人は歳食ってだいぶ声質変わっ

ちゃいましたけどね・・・

 

 

 

 

なんでこんな声が出せるんでしょうね?

 

多くのボイストレーナーが推奨するいわゆるミ

ックスボイスではこの声質は出せません。

 

もっと裏声寄りの綺麗な声になっちゃうんです

当然ノイズは皆無ですし、こんな地声っぽいし

ゃがれた感じも出せません。

 

ここまで読まれてご興味ある方はこの先もお読

みください。

 

 

では早速本題です。

 

 

 

先に結論から申しますね。

 

喉声がノイズ混じりの声

を作り出します‼︎

 

これですね。

 

いわゆるミックスボイスというのは裏声起因の

声なのでアンザッツで言うならば「5」に重点

が置かれています。

 

ところがこの喉声というのはアンザッツ「1」に

重点を置いています。

 

感覚的にいうならばミックスボイスをさらに地声

に寄せた声です。

 

それってベルティングボイスでは?

 

と言われそうですがそれとはまた異質なものです

 

アンザッツの特性を見てみましょう。

 

 

アンザッツ「1」は図面通り上下の前歯を中心

に共鳴が起こります。

 

ミックスボイスは「5」を中心に共鳴します。

 

アンザッツ「1」が共鳴してる時は前歯を中心

に歯茎全体が共鳴を起こしますので実際に歌っ

ていると歯茎とそれに密着している唇がむず痒

くなるような感覚が起きます。

 

唇全体がビリビリ振動しますからね。

 

この「1」を中心にアンザッツ「3b」「3a」を

補助として中高音を作っていきます。

人によってはそこに「2」「6」も組み合わせて

ます。

 

ディオは「6」が強いですね、なのでオペラ歌

手のような発声に聞こえるのです。

 

普通、ポップスシンガーで「6」が強い人は稀

です。

 

ミックスボイスは「5」をメインに「3a」「3b」

を補助して使います。

 

ここが大きな違い。

 

ロックやメタルシンガーは基本的にアンザッツ

「1」が強いのです。

 

これをもう少しわかりやすく解説しますと

・・・

 

アンザッツ「1」で裏声を強く発声してるような

感覚。

 

通常裏声は「3a」「4」「5」を共鳴させるので

すがここれを「1」で無理やり鳴らしにいきます

 

その時、声帯と周辺の筋肉群は劇的かつ複雑な

共鳴を引き起こすのです。

 

横被裂筋群が通常の発声では有り得ないような

閉鎖を実現し裏声が地声のように聞こえてくる

んですねえ・・・

 

歌っているご本人も地声で歌っているのか裏声

で歌っているのか判別できないでしょう。

 

よく理解はできないけど発声に無理が無く、歌

声として十分使える声だというくらいの感覚で

しょうかね。

 

 

そしてこの声を使い続けてると徐々に声帯の閉

鎖の隙間から空気が漏れるようになります。

 

これが歌声にノイズやしゃがれを引き起こしま

す。

 

エアロスミスのスティーブンタイラーなんかは

わかりやすくてもう漏れまくってますでしょう

?(笑)

 

ジャンルは異なりますが・・・

 

美空ひばりさんなんかもそうですね。

 

エディット・ピアフもそう。

 

ちなみにこの発声方法を僕の師匠はシャウト唱法

と名付けておりました。

 

喉声によるシャウトとも言っていたかな?

 

 

どちらにせよロック、メタルシンガー特有のもの

ですね。

 

そしてこの唱法を学ぶにはビートルズからコピー

するのが良いともおっしゃっていましたね。

 

なので僕の生徒さんにもビートルズのコピーは推

奨しています。

 

 

いやね・・・・

 

 

やればやるほどビートルズはすげえんですよ

(笑)

 

特にポールの歌声がやばい。

 

人によってはジョンの歌声の方がハマるかもで

すが。

 

ロックにとどまらず、ポップスを歌うための基

礎が全て詰まっていると思います。

 

試しにこの曲から完コピ目指してみては?

半年くらい時間かけて研究するだけの価値あり

ます。

 

有名すぎるが故、非常にハードルの高い曲。

 

 

ロック歌うならやはりいつかはリトル・リチャ

ードの完コピ目指したいですね。

 

上記のポールですら完コピできなかった歌手です。

まさにキングオブロックンロール‼︎

 

 

 

 

では、今回は以上です。

 

お読みいただきありがとうございました。