歌い手が歌唱時に避けるべき呼吸方法とは? | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

あけましておめでとうございます‼︎

 

ヴォーカリスト兼ボイストレーナーのKです。

 

 

旧年中は大変お世話になりました。

 

コロナ禍で大変な中、当ブログをお読みいた

だき本当にありがとうございます。

 

またレッスンに来ていただいた方々にも感謝

申し上げます。

 

本年も引き続きよろしくお願いします。

 

 

 

さて、本日のテーマは

 

「呼吸」

です。

 

 

歌唱時には腹式呼吸‼︎

 

これは今となっては常識と認識されている方も

多いと思います。

 

では、腹式呼吸以外の呼吸方法って何があるの

でしょう?

 

腹式呼吸のイメージが掴めない方向けに逆説的

な解説をしていきますね。

 

 

ご興味ある方はお読みください。

 

 

 

ではさっそく本題です。

 

 

今回はコーネリウス・リード氏の著書

 

「ベルカント唱法〜その原理と実践〜」

 

 

こちらから引用しつつお伝えしていきます。

 

 

さて、そもそも論としてですが実は腹式呼吸

って考え方は比較的最近生まれた理論でここ

100年くらいの間に生まれたものです。

 

それこそ17世紀のベルカント唱法のメソッド

にはワンブレスで50秒以上歌えた歌手たちが

ザラにいた時代にもかかわらず呼吸法につい

てのメソッドなんてないんです。

 

なぜでしょう?

 

当時の指導者の中では以下の認識であったよ

うです。

 

以下引用

 

呼吸作用というのは根本的な発声の原理が確

立されると自然とその活動を共にするものだ。

 

呼吸の問題は声区融合、音質の純化が進むと

自動的に自然な呼吸ができるようになる。

 

引用ここまで

 

 

これって何が言いたいのかって話ですが

 

喉の調整機能さえできてしまえば自動的に腹

式呼吸はできるようになる。

 

って事です。

 

 

それこそ漫談のようですが当時の生徒さんが

お師匠さんに

 

歌う際の呼吸の仕方について教えてほしい

 

と質問した際の回答として以下のようなエピ

ソードが紹介されています。

 

もし神様が君に呼吸の仕方を教えていなかっ

たのだとしたら今時分、君は墓に埋められて

いるところだよ笑

 

当時のベルカントの師匠たちがこんな回答を

しちゃうくらいですから本当に呼吸について

は全く意識していなかったと推察できます。

 

 

 

では自然な呼吸とそうではない呼吸の違いに

ついてはどうでしょう?

 

 

歌唱時における最も望ましくなく、避けなく

てはならない呼吸法については以下のように

解説されています。

 

以下引用

 

歌唱時に避けるべき呼

吸法は鎖骨呼吸

 

鎖骨呼吸とは胸の上の方を持ち上げて腹部を

引っ込める呼吸のやり方です。

 

この呼吸を続けて歌唱していると発声器官は

効果的な調整が妨げられついには破壊されて

しまいます。

 

その根拠として鎖骨呼吸は胸を張り詰め、肩

をいからせるため必然的に首の筋肉が緊張す

る。

 

これは不必要な連鎖反応を起こしてきます。

 

首の緊張は上半身全体にすぐに広がり体全体

を堅くしてしまいます。

 

こうなると発声器官のコントロールは失われ

声を保持するというよりも逆に喉を絞めて封

じ込める感じになってしまい、こうなると発

声は非常に苦しくなります。

 

引用ここまで。

 

 

首、肩周辺は常にリラックスさせておくべき

なので吸気の際に肩が上がってしまうような

呼吸は鎖骨呼吸になってしまってます。

 

なのでこれは絶対に避けましょ

う。

 

 

 

 

では最後は歌唱時に望ましい呼吸方法につい

ても簡単に説明しておきますね。

 

 

これは皆様、ご存知の腹式呼吸です。

 

横隔膜呼吸とも呼ばれます。

 

これは日常的に誰しも行ってる自然な呼吸法

で肺の下部、腹部を広げて体内に息を入れる

呼吸方法ですね。

 

鎖骨呼吸とは逆に吸うたびにわずかに腹部が

膨らみます。

 

胸や肩は持ち上がらず首や上半身もリラック

スした弛緩状態です。

 

この状態であれば喉頭懸垂機構の筋肉群も呼

吸から連動して首の緊張という弊害を受けな

いので自由に声を練り出せます。

 

この喉頭懸垂機構が自由であればあるほど呼

気を効率良く声に変換していけるのでその結

果ロングトーンが出来たり、ワンブレスで長

く歌うことができるようになります。

 

 

 

今回は以上です。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

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