一見、水と油のような関係の地声と裏声は「ある」共通点を持たせる事で一本の声に繋がる。 | 音域を伸ばしたいヴォーカリスト必見!1年以内にあなたの音域を倍以上にするボイストレーニングを伝授します!

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.ヘヴィメタルのハイトーンボイスに特化したボイストレーニングを受けてきた著者が高音域発声に特化したボイストレーニングをお教えします。

こんばんは‼︎

 

ヴォーカリスト兼ヴォイストレーナーのKです。

 

 

今回も初心者向け・・・

 

なのですかね(笑)

 

ミックスヴォイスの基本的な考え方についての

お話です。

地声と裏声を完全に分離させて鍛錬して行くと

実はそこに大きなギャップが生まれます。

 

今回はそのギャップの埋め方についてのお話。

 

ご興味ある方はお読みください。

 

では早速本題です。

 

これはタイトル通りです。

 

水と油ってどんなに混ぜようとかき回しても

混ざりませんよね?

一瞬、混ざったように見えても時間が経てば

また分離してます。

 

このように本当に地声と裏声って自分から混

ぜようとすると失敗するんですよ。

 

この二つは気づかぬうちに融合しているのが理

想的です。

 

よって今回は

 

鍛えるほど水と油のような関係性になって

行く地声と裏声はある一定条件を満たす事

で融合します‼︎

 

これです。

 

そして融合する際には一定条件があります。

 

さて・・・その条件とは何か気になります?

 

あっさりお応えしますがこれは

 

「母音の音色を統一す

 ること」

 

です。

 

 

同じ母音の音色であれば地声と裏声ってあっ

さり一本の声として繋がります。

 

裏声と地声の音色が全く同じであればわざわざ

 

「この音階から上の音域は裏声に切り替えな

 くては‼︎」

 

なんて考え方も脳内に浮かばないでしょう?

 

極めて自然に自動的にミックスヴォイスの完成

です(笑)

 

ただ、この時の母音の鳴り方が非常に重要です

 

それは

 

極めて純度の高い明るい母音で

の発声

です。

 

高音域の裏声発声での母音の明るさを地声の低

音域にも持って来なくてはなりません。

 

ここが難しいんですよ。

 

 

低音域から中高音域への発声

 

これと

 

中音域から超高音域の発声

 

これって一般的には中音域から超高音域への発

声が難しいんだろうなと思われる方が多いので

は?

 

実はこれ逆です。

 

 

喚声点を含めた低音域から中音域への発声の切

り替えが最も難しいのです。

 

HiCから上の音階はHiHiGだろうがHiHiHiAだろ

うがぶっちゃけほとんど裏声ですからね。

 

そこそこ練習すれば比較的楽に出来るようになり

ます。

 

それよりも地声の限界点でもあるMidEからmid

F付近から裏声音域に移行するMidFからhiAあた

りの処理の方がよほど難しいです。

 

プロですら結構苦心されてる方多いです。

・・・と言うよりほぼ全員です。

 

この音域の処理の仕方は歌手にとっての一生涯の

課題でもあるのです。

 

この付近の音階の橋渡しを聴衆に聞き取られる

ことなく地声から裏声に切り替えていける方こ

そが一流の歌手と言えます。

 

僕なんて上記のような理論も知らないうちは地

声だけでなんとかしようとしてましたからねえ

(笑)

 

無謀にも程があります。

 

裏声発声時の喉の閉鎖感と地声発声時の喉の閉

鎖感が均一になれば自動的にこの二つの声は繋

がります。

 

そしてそれは母音の明るさを同じになるように

調整して行くことにもなります。

 

母音を明るくを第一に練習して行くとどうして

も喉を使う声を使わなくてはならない時もあり

ますが一般的には喉仏を上げて歌う

 

「ハイラリンクス」

は喉声だからダメ‼︎って言われることもありま

す。

 

ですが正直ミックスヴォイスは間違いなく

 

喉声

 

の一種です。

 

これは声楽全盛期のベルカントの師匠たちも認

めていますからね。

 

コーネリウス・リードやフレデリック・フース

ラーにチェザリーも提唱しております。

 

ベルカント唱法の奥義的な

 

ヴォーチェ・ディ・フィンティ(ミックスヴォ

イスの原型です)

 

って言い方を変えると

 

ヴォーチェ・ディ・ゴラ(喉からの声)とも

言われてますし。

 

世界的なメタルシンガーだってほぼほぼこの喉声

を駆使して歌っています。

 

そして人類の歴史に残る去勢されたソプラノ歌手

のカストラートもこの喉声を駆使して絶唱を世に

残しています。

 

 

Loudnessの二井原実さんもここについては同じ

ことおっしゃっていますね。

喉声は否定するべきではないのです。

 

・・・おおっと。。。

 

初心者向けに書いてたつもりがちょっとマニアな

方向へ話が進んでしまいました(笑)

 

このへんの話はまた機会があれば詳しく書いてみ

ます。

 

今回は母音の明るさを統一して行けば地声と裏声

は自動的に融合するってお話でした。

 

お読みいただきありがとうございました。