さて、いよいよこの方の登場です。
決勝⑤
堀優衣「This Love」
099.791【虹13黄5赤0青0】第3位
199.543(予選決勝合計:第2位)
予選総合3位で決勝は5番目に歌う。
ここまでの展開は春のグランプリ連覇に向けて絶好の展開かと思いました。オオトリではプレッシャーがかかるし、かといって、ある程度他の人の歌唱を聴いて様子を伺いたい。
もちろん決勝に残った7人は正真正銘全員が100点ホルダーですから、誰がどこで100点出しても不思議はありません。なので、一見どこで歌っても変わらないようにも思われます。
しかし、カラバトの半年に一度のビックタイトルをかけた決勝の舞台は特別の場です。採点するのは機械だか歌うのはもちろん生身の人間。究極の真剣勝負の場では歌唱順序はかなり重要なのではないかと思います。
トップバッターの佐々木麻衣さんがいきなり99.858という超高得点で暫定席に座る。コレはかなりのインパクトで、ほぼ100点を出さなければ勝てないのではないかと後続に強烈なプレッシャーを与えました。
実力者の城さん、宮本さん、佐久間さんと3人が次々と予選で自ら出した点数を超えられず舞台から去って行きました。
このまま暫定席が優勝してしまうのか?という空気が漂う中で堀優衣さんの登場でした。
前にも書きましたが、実はこの展開は1年前の春のグランプリ決勝とよく似た展開でした。
この時はトップバッターで登場した林部智史さんが、いきなり99.789という超高得点で暫定席に座り、やはり後続に強烈にプレッシャーを与え、宮本さん、せびっちゃさん、翠さんという実力者がこの点数を超えられず、このまま暫定席が優勝してしまうのかという流れの中登場した堀優衣さんが100点を出して…。
私は、そんな勝手な事を考えて、固唾を飲んで見守っていました。
歌う前は、緊張はしていたと思いますが、しっかりとしたコメントを残し地に足がついていたと思います。
序盤はしっとりとした低音を響かせてくれました。
やはりモノが違います。
丁寧に歌いつつも感情移入する。本当に凄くて…。
途中から採点競技であることを忘れて聴き入ってしまいました。
昨年の「あなたに逢いたくて」に続いてグランプリを獲るのにふさわしい曲で、本人も凄く気に入っていて、以後必ずイベントでも歌い続けている曲です。
歌い終わると本人もやり切った充実の表情を見せてくれました。
…久しぶりの盟友との直接対決。
実は直接対決で佐々木麻衣さんに負けたのは初めてでした。
カラバトで負けて悔しがる人は山ほどいるけど…、こうして人目も憚らず純粋に涙を流せるのは、それだけ真剣に取り組み努力してきた証左。
こちらも全力で真剣に応援しないと申し訳ない。
歌い始める直前…。凄くいい表情を見せています。
ビックタイトルのかかった決勝の舞台で圧巻のパフォーマンス!スタジオ中の空気を支配し、テレビの前の視聴者に訴えかける説得力。
凄い。……本当に凄い。
いつも凄いんだけど……。
やっぱり凄い。
私はこの時点でもう満足でした。別にもう点数なんてどうでもいいと思ってました。
コレは普通にテレビ見てる人なら判るから、別にもう(点数発表なんて)いいや。
私は本当にそんなコトを考えていました。
結果は紙一重なので仕方ありませんね。
こちらも全力で真剣に応援しないと申し訳ない。
今回も感動をありがとう。
(つづく)