私たち劇団ドガドガプラスの第一回目、舞台脚本、演出も初めての望月六郎と、右も左もわからぬ状態のこの団員たちを見捨てることなく支えつづけてくださった美術アドバイザーの仁さん。
六回目の『贋作 人形の家』の時に私たちに末期癌であることを話してくれました。それでも打ち上げではしっかり一緒にお酒を飲んで「残された命、好きなことして死んでやる!」って、ドガドガを最後まで支えてくれました。
本七回公演『伊豆の踊り子』では、もう稽古場にも来れない状態で、それでも「俺が死んでも、ドガドガのことは部下に託してある!心配するな!」って。
無事に公演が終わり、やっと会いに行くことが出来ました!病院のベッドの上で、痩せ細りもう話すことも難しい状態だったけど、とびきりの笑顔で迎えてくれました!
今回の公演の話をしました。これからの想いをぶつけました。
別れ際、部屋を出る時になって、それまで声もほとんど聞こえないほどだった仁さんが、大好きだったメンバーの奈津子の名前を『なっちゃ
ん!』って片手上げて呼んだんですよ。『あたしたち頑張るからね!!絶対大きくなるからね!!しっかり見ててよ!』
そう言って部屋を出ました。
部屋を出た途端、涙が止まりませんでした。奈津子と私は1番最初からずっと可愛がってもらってきたから、いろんな想いが込み上げてきて、涙が止まりませんでした。
帰りがけ、私たちが影響を受けた新派発祥の地を訪れ、女坂を下り、良い気を取り入れて、次も頑張ろうと結束を固めました。
仁さん、ありがとう!
あなたに出会えたことは私たちの財産です!!
また絶対会いましょうね!
