今から27年前銀座の「加瀬カイロプラクティック研究所」に「浅筋膜アナライザー」と銘打ったシステムが存在していた。
Dr.Kaseの発案で当時からデジタルカメラでの撮影だった。使い捨てカメラさえまだ無いころのデジカメ。たしか、Canon。
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そしてそれはプリントアウトとモニター分析ができた。専用用紙と専用プリンターとカラーテレビ14インチ。
信じられないだろうがモニターはブラウン管テレビで、さらに信じられないだろうが縦横に回転した。周囲を円形の鉄パイプで取り巻き、ローラーコースターのループのように回転させる。
もちろんスラッキング療法の開発者が本気で作ったもので、さんざん使った。
ただし、読み取りが難しい。
筋膜なんて言葉が世の中に横行し始めたのはつい最近の話。
液晶もないデジカメもない検索エンジンなんてもちろんない時代に当時「浅筋膜」の情報を探すのも大変。
手元にあった本で、たった一か所、一行だけ出ていた本が、「スネル臨床解剖学」今は多少詳しくなっている。
もちろん、その情報が過少の時代から「筋スラッキング療法」や「キネシオテーピング」は存在していた。
にわか作りの筋膜療法と見立てに関しては、伝統が格段に違うのがわかるというものだ。
なにせスマホはおろか、ガラケーもなく、ポケベルさえあるかないかの時代からからなのだ。