2013年5月16日(木)
メイク・ア・ウィッシュ 最終日
まだまだ満喫したい気分だったので、メイクのボランティアさんのお迎えの時間までユニバーサルの入り口まで行ってみたり、ホテルの前が素敵だったのでそこで写真を撮ったりしました。
ホテル前の川を海だと思ったナナは、「おーい!うーみ!」と両手を口元にあてて叫んでいた。
何回も叫んでいて、子どもって本当に発想が素晴らしいと思う。海は、答えてはくれないので、私が
「はい!海よ~。」って言ったら笑ってた。ほんの数秒のやりとりだったけれど、これが私とナナとの「海の思い出」
本物の海に連れて行ってあげたかった。
これから色んな世界が広がっていくのに、見せてあげることができなかった。
一緒に見ることができなかった。
人からは、私がみたもの・食べたもの・きいたもの全てがナナも一緒なんだと言われるし自分でもそう思っているけれども、心から本心で思える境地になるまでかなりの年月が必要だ。
新幹線の乗り口まで送っていただける3人目のボランティアさんと合流して駅に向かいました。
一眼レフをさげて、駅に向かうまでの私たち家族の写真を撮りまくってくれた。
電車に乗り込むところから、駅の中まで、新幹線まで時間があったので、大阪駅の「時空の広場」のトリック絵の写真も、山ほど撮ってくださいました。空を飛ぶ絨毯にのってるナナ、丸太の上を歩いてるナナ、高い階段を上って上からの眺めは綺麗でした。
大阪駅で「551豚まん」をナナと一緒に買っている姿を後から写真でみたときに、素晴らしいアングルでした。実際に子どもさんが4人いるそうで、昔からカメラ好きで色んな角度から写真を撮るのが得意というか習慣なんです。と話されていました。
最後の最後に、ナナを抱っこさせてとほしい(本来なら規則でダメだったかもしれない)だからギリギリの最後で、お願いされたと思う。私もお別れの握手をさせてもらったときは泣いてしまった。
素晴らしいボランティアさん。最終日に出逢えたことに感謝します。
帰りの新幹線で、豚まんを頬張るナナは最高の顔をしていた。
車内で、楽しかったことを沢山おしゃべりしていた。私も、お決まりのビールを飲んで、二泊三日の夢を一緒に楽しめました。
これをきっかけに、出掛けることにも慣れ、感染の心配ない季節になるので、先の明るい未来を想像していた。帰りの車内で、腫瘍のことを少し忘れてしまいそうになってた。
忘れるなら、忘れたい!この不安な気持ちをもったまま過ごす日常は経験したものにしか分からないが計り知れない恐怖だ。この恐怖をもって日々過ごしている方が、一瞬でも忘れる時間をもてますように。
張りつめた気持ちをもち続けると、子どもにも伝わります。
ほんのひとときでもリラックスできる時間を過ごせますように…