メイク・ア・ウィッシュ 当日 | 脳腫瘍(小児脳幹部グリオーマ)七奈子の闘病記

脳腫瘍(小児脳幹部グリオーマ)七奈子の闘病記

2013年8月30日☆☆娘の七奈子は、3歳10ヵ月で天国へお引っ越ししました☆☆病名は、脳腫瘍(小児脳幹部グリオーマ)見守ることしかできなかった10ヵ月の闘病生活と共に、今のワタシの気持ちを綴っています。

昨日のホテルのバイキングのカニは、不味かった(;一_一)


タラバ・ズワイガニの冷凍で、しょっぱく、毛ガニ好きのナナは、舌が肥えてるのでラーメンの麺、麺ばかり言って完全に無視だった。


私たち夫婦は、互いの実家が関西と北海道なので、旅行といっても帰省ぐらいしかしていない。


以前に行ったユニバーサルも実家から近いので、ホテルに泊まってゆっくり過ごしたことがなかったので、ナナの喜ぶ顔をみていたら、本当に楽しかった。


初日は、地元の友人がホテルに逢いに来てくれ、ナナに可愛いお土産と、私に励ましのメッセージをくれて、遅くまで部屋で語り合った。一月に病院まで逢いに来てくれた私より一回り上の姉さん的存在のTさんは、私と同じ寅年のせいか、歳が離れていても落ち着く友人の一人です。


翌朝、ホテルのロビーにて本日の担当のボランティアさんと待ち合わせをしてユニバーサルへ。


入り口でユニバーサルの偉いさん?らしき人とまた合流して、メインのキティーちゃんの場所に向いました。向かう最中に、お土産屋で早速、キティーユニバ仕様のぬいぐるみと、キラキラ光る魔法のステッキ的なものを手に取り、レジに向かうナナ。そのあとも、これも!これも!と、サンリオショップで控えめだったのがウソのように、「ナナ、いっぱい、いっぱい ほしーい!」と、かなりテンションが上がっていた。



キティーのお部屋に到着。


「はーい!ナナちゃん!はじめまして。わたし、キティー。」


いやいや、誰がみても分かるよ!って、ツッコミ入れたくなったけど、だんだんキティワールドに入っていきます。かなり緊張しているナナは、ひきつった笑顔しかみせなかったけれど、それは、、、それは、、、

もう、涙で霞んで写真をとることもできず、全て主人に任せました。

キティーの洋服を着て、キティーの人形をもって、キティーにハグされている我が子をみて

感無量でした。


ありがとう!キティー!ありがとう!スタッフの皆様!


この子は、まだまだ元気です。まだまだ元気なんです。


と、心の中で訴えていました。


一般枠での入場ではなく、時間の融通をきかせていただいたので、最高の最高の思い出ができました。


その後、キティーの肉まんを食べて、ちびっこランドみたいな場所で遊びお昼すぎは疲れたようでベビーカーでお昼寝をしたそのすきに、レストランで昼からのビールを飲みました。

黒ビールとのハーフ&ハーフは、最高に美味い!玉ねぎをまるごとフライしてあるやつはビールに最高に合うから、良くこのお店に来ていました。子どもの笑顔をみて飲めるビールは、格別です。



夕方のパレードは、少し肌寒かったし、実家の両親と私の友人が逢いにきてくれるようで夕方4時にパークを出ました。ジジババに渡す写真もあるし、何と言ってもナナの元気な姿をみたいらしい。


夕飯に、近くの「がんこ寿司」に行き楽しい時間を過ごしました。


このときのムービーは、ナナが、うどんを割りばしで上手に食べていて皆で感心しているシーン。

私の友人のKさんの声がよく入っていて、ナナも喜んで何回もみていました。


ナナを寝かしつけた後、Kさんとホテルの下でコーヒーを飲みながら、これまでの闘病生活を語りました。

闘病中、どれくらいか分からないくらいの手紙を送ってくれていつも励ましてくれた友人。

「大丈夫。大丈夫。セキなら、大丈夫。」


今も、変わらず応援してくれている関西の友人の一人です。


ナナのお通夜の日の朝一に、新幹線の始発で駆けつけてきてくれたときは、本当に嬉しかった。


「ありがとう。」


今回のメイク・ア・ウィッシュ、地元の大阪にして正解でした。


ナナと同じくらいに私も笑顔の旅行になりました。


明日、帰るのが悲しいです。