２０１３年５月２１日（火）
先週のユニバーサルの興奮覚めやらぬうちに「ハーモニーランド」に行くことになった。
近くに一軒だけあるオフィシャルホテルに、キティーのお部屋があり平日なら空いていたので一泊することになった。キティーちゃんがお部屋まで来てくれるサービスは土日限定だったので予約できなかったが、また今度行けばいいと考えていたから、ホテルに泊まれるだけで満足だった。
これが、サイゴの家族旅行になってしまうなんて、このときの私は知る由もなかった…
車の中で、２０１３年度のサンリオキャラクター大賞のパンフレットをみて、好きなキャラクターが全部載ってるシールの中から好きなキャラをシール帳に貼っていた。
ナナのすきなのは～ハローキティー・マイメロ・ポムポムプリン・チャーミーキティー・ウィシュミーメル
かなり楽しそう～♪ メイクに行ってから毎日のように公園行ったり買い物に行ったり、今までの生活がなんだったんだろうって思うくらいに外出していた。長時間ではなかったけれど、発病する前にもどったような、いや、あのときは愚図っていたから今が一番落ち着いているかもしれない。
３回目となるハーモニーランドに到着。
前回のハーモニーランドは病院に行く３週間前で、お誕生日月だったのでイベントにもでれるショーがあったのだが、愚図りまくってそれどころではなかった。泣くことでしか表現できなかったのに、私は気付かずただの愚図りやワガママだと思っていた。今でも、そのことを思うと胸が苦しい。
もう少し早く気付いていれば、あんなに叱ることもなかったのではないか。
もう少し早く気付いていれば、放射線治療でもっと腫瘍が小いれさくなったのではないか。
もう少し早く気付いていれば、再発ももっと後になってたのではないか。
もう少し早く気付いていれば、もっと生きることができたのではないか。
たられば…の話をしてもしょうがないのは分かっているが、思ってしまう。
この春からマイメロちゃんのカフェができて、一緒に写真撮影もできるようなのでキティーちゃんよりもマイメロちゃんメインの「ハーモニーランド」だった。
カフェでも、大きな口を開けてアイスパフェを食べて私にも食べさせてくれた優しいナナ。
コーヒーカップに何回も乗りたいと言って３回連続で乗り、私の苦手な観覧車は、主人と二人で乗ってガラス越しから、おもいきり手を振ってくれた姿は、今でも鮮明に思い出す。
夕方まで遊んで、ホテルに着くころには寝ていた。起きたらキティーちゃんのお部屋にいるからビックリするだろうな～どんな喜ぶ顔をするか楽しみにしていたが、起きたら、無反応だった(；一_一)
めちゃくちゃ喜ぶと思いきや「ふうう～ん」みたいな感じで拍子抜けしてしまった。
でも、翌日は慣れたようでキティーちゃんを探せみたいなことしてました。
レストランで夕食を済ませた後、ナナと初めてのプリクラを撮った。
ゲームセンターに行ってアンパンマン号に乗って、ロビーの前に大きなキティーちゃんが沢山あったからそこでもお互いに写真を取り合って、部屋に戻ってもテンション高くて二人で盛り上がった。
私たちは、ずっと二人でいた。
ナナが生まれてから、一度も離れたことなどなかった。
生後三ヶ月～四ヶ月ごろ、まだ実家に滞在していて母と妹とあおちゃんがいて、交代でお風呂に入る間も私の抱っこじゃないと、ナナは、泣いていた。ずっと、ママ、ママだった。夜泣きもひどくてミルクで育てていたので睡眠時間もあまりなくイライラしていた。ナナとの大切な時間だったのに、楽しむことができてなかった。少し大きくなって楽しむ余裕ができてきた頃の病気の発覚。
私たちこれからもっと二人で、やっていくはずだったのに…
ある人が言いました。親を失うことは、過去を失うこと。
配偶者やきょうだいを亡くすことは、現在を亡くすこと。
子どもを亡くすことは、未来を亡くすこと。
その意味では解決のつかない話なのです。気持を納得させる解決はないのです。
【一文を引用しました】
人は、未来に向かって生きていく。
未来がみえない手探り状態が、今も変わらず続いている。
手探りだけど、絶対に負けない！あんなに頑張った子どもたちの闘いと共に過ごしてきたのだから…
２０１３年５月２１日
最後の旅行は、やっぱりナナの大好きなキティーちゃんのテーマパークでした
