それは平日の夜やってきました。
某、北の地方から、キャブレター修理の依頼です。
うまくできるかな〜


中身はお菓子付きの部品、いや、部品付きのお菓子か(笑)


こんな感じの水平マウントPW20。

スロットルバルブが入らないのでガリガリに削ってしまったそうです。
思い直して新品のスロットルバルブを買ったものの入らないと言うことで、このジャンクガレージにやって来ました。




ガリガリに削ったスロットルバルブは入ります(笑)


原因はこれですね。
古くなるとフランジ留めのキャブレターでは良く出る症状で、フランジが歪んでキャブレターのボディが変形、スロットルバルブが締め付けられて動かなくなるんです。




ちなみにマニホールドは歪んでませんね。



4L純正ハンドルも。
引き切れるような加工をしてほしいということで。
たぶん、「クルン」の加工までは要らないと思いますが…ってかそう願いたい(笑)
あれ、めんどくさすぎます。






さて、週末の朝練。
ボチボチ始めます。

健全なヤツを比較のため準備します。


やっぱり健全なスロットルバルブは入りませんね。


歪んでます。


取り出したのはφ18のドリル。


唯一の気がかりは回り止めですが何とか成るでしょう(笑)


加工前の内部。








ボール盤にセットします。


位置決めをして…


やりました!


スコスコになりました♪


ね。


さて、どこを削ったのか見ておきましょう、

やはりフランジに近い、下の方ですね。








ニードルジェットもサビがありますが抜いてやりましょう。




はいよっと。


お次は回り止め、
当然削ってしまってますから…

この年式になるともうプラスチックです。


スロットルバルブの溝は2mm。


ともあれ外から回り止めの穴を貫通させます。


したら真鍮のm3ボルトを咥えて…


こんな感じのものを作ります。


タップ。


はいよ。


はいよ。












エポキシで固定して回り止め復旧完了です。




チョークレバー根本のプラスチックのカラーも無かったです。


以前岐阜のカーマで入手した部材から作った部品を入れときましょう。




はいよ。




あとは歪んだフランジの研磨です。
フライスなんて無いのでひたすらシコシコ(笑)


だいたい良くなりましたので後は定盤の上でコンパウンドて擦りましょう。


で、今こんなとこです。



まだまだ続きます〜