時は少し遡り2/24の朝練。
 
惣衛さんがこんなものを持ってきてくれました。
 
モンキー純正ハブのリコイルとベアリング組み付けです。
工賃は常滑名産の海苔(笑)
ありがたいことです。
 

 
ベルハンマーグリースと純正ベアリング一式、M8のリコイルパケットはご本人の持ち込みです。
旧JISのメインジェットはプレゼント!
古いPWの弄りやとしてはこれもありがたいことです。
 
 
 
さて、昼練で早速やりますかね。
まずはリコイルから。
 
【リコイル】
 
 
一箇所リコイル済のリアハブですが、残りの箇所もダメまたは怪しいらしく3箇所のリクエストです。
 
 
これは逝っちゃってますね。
 
 
ガイド付きタップでサクサクと。
 
 
 
 
パケットを入れてタングを折れば完了♪
 
 
 
残りの箇所もやたらネジが振れると思ったら半ナメです。
 
 
 
サクッと全箇所リコイル終わりました。
 
 
 
さて、お次はフロントハブへのベアリングの組み付けです。
 
 
【フロントハブ ベアリング組付け】
ベアリングはもう外してあるようです。
 
 
 
部品は純正新品の持ち込み品♪
 
 
早矢仕購入らしく、オヤジさんの手書きメモ付きです。
 
 
引込工具を出してきます。
先日ゴミ太郎のフロントハブベアリングを交換した際に作成したものです。
 
 
まずはメーターギア側から。
ハイっと。
 
 
フロントはここにCクリップがはまるのでここからもう一押し。
実は親指のとこに見えるジグはたまたま持ってた何かのカラーを流用してるのですが32ミリ+の寸法で、この先は入らないのです。
 
以前は自分のヤツなんでここからジグを交換して内輪を少し押したのですが預かり物ですから…
 
 
32パイのステンレスパイプがスポッと入るようなのでサクッと外輪を押すジグを作りました。
 
 
こんなのです。
 
 
 
 
そんで規定位置まで外輪を押し込んでしっかり入りました。
 
 
Cクリップ、オッケー!
 
 
ディスタンスカラーは錆止めにリチウムグリース塗っときます。
 
 
お次はパネル側。
こちらはグリースが入っていない(?)ようなので入れてやる必要があります。
 
お持ち込みのベルハンマー。
 
 
塗りこんで見たのですが、かなり柔らかく、この日の気温でも流れてしまいそうでした。
ネットでの評判を見ると使っている方もいますが、柔らかすぎるという評価もちらほら。
型番は二種類あるらしく、固めの方でも稠度1とのこと、柔らかい方は稠度0らしい。
ご本人の記憶では柔らかい方だったような気がする・・・とのこと。
 
ご本人と相談してここに使うのはやめておきました。
でも大変興味深いグリースなので別途調べてみます。
 
 
結局、ゴミ太郎でも使った、手持ちのリチウムグリースにしときます。
(※この後もう少し拭き取ってます)
 
 
 
ご本人持ち込みの純正ベアリングを引き込みます。
 
こちら側の引込具合でディスタンスカラーとベアリングが触れるか触れないかのとこに微調整してます。
ガチガチに引き込むとディスタンスカラーとベアリングが触れて抵抗になるのであまり良くない気がします。
気休めかもしれません(笑)
 
 
 
大丈夫そうですね。
 
 
スピードメーター取り出し側にシールも組み付けてシャフトとの接触部にフッ素グリースを塗って終わり!
 
 
 
 
 
【リアハブベアリング交換 途中やり】
さて、ここで気になるのがリコイルした方のリアハブです。
 
コイツもかなりベアリングのコンディションが悪そうでゴロゴロした感触があります。
ただ、こちらはベアリングの持ち込み無しでした。
 
ご本人に相談して、私の手持ちのベアリングで交換することに。
 
スプロケット側のオープンベアリングは古のホンダ純正がありました。
これはバイク屋さんが廃業したときにまとめて頂いたという貴重な当時物部品の山をとある方が頂いたのを私が頂いて活用してるもの。
部品はめぐります。
 
そしてシール側のベアリングもお付き合いのある方から頂いた部品の山に入っていたもので、やはり頂きもの。
ちょっとだけ気になってる点があるのですが・・・
それは後ほど関係してきます。
 
ともあれ、有り難く感謝して使わせていただきます。
 
 
さて、元のベアリングがどれほど悪いかと言うと…
 
 
ゴリゴリです(笑)
 
 
パネル側を抜きましょう。
 
 
酷いです。
 
 
スプロケット側は面倒くさいのてシールごと(笑)
ここのシールはメタルハウジングなのでかなりしっかりはまってますね。
 
 
抜けました。
 
 
さて、ベアリングです。
オープンベアリングは良いとして、シールベアリングは変わったヤツです。
 
 
両面シールで非接触タイプ。
 
 
片面はシールが要らないので剥がしてグリース塗り込み。
ただ、こちらを見て気づく方もいるでしょうが、保持器がちょっと違うのです。
これは樹脂製で、純正で使用される金属保持器ではありません。
モーターなどで使用される、静粛性に優れたものでCMという隙間規格のもの。
 
ゴミ太郎のフロントホイールにはこれと同じものが取り付けてあります。
 
 
ディスタンスカラーには当時物のグリースが。
まだまだ行けそうなので汚れだけ落として追加で錆止めにリチウムグリース塗っときました。
 
 
グリース塗りすぎだな(作業時点では気づいていません(笑))
※この次の記事でグリースについて調査し、もう少し拭き取っています。
 
 
そしたら引き込みです。
 
 
 
深さもチェックしながら…
 
 
 
さて、パネル側も交換しよう、というところで気づきました。
リアハブのベアリング交換は初です。
 
ジグがどうもスタッドに当たるのです。
 
ということでジグを加工します。
 
 
大した加工でもありませんがこれがミソ。
 
 
ピタッとはまるのです。
 
 
 
ちゅうことでパネル側もクイクイっと。
ディスタンスカラーとの隙間は例によって微調整。
 
 
 
良さげですね。
 
 
最後にシールを引き込みます。
 
 
 
例の外輪押すやつでやります。
 
 
 
できました。
 
 
 
さて、これで何とか形になりましたのてお渡ししようかと思います。
調子よく走れよ!
 
 
 
 
 
 
 
【ちょっと一時停止】
と思っていたのですが、な~んか引っかかるのが樹脂保持器のベアリングとグリースについて。
樹脂保持器のベアリングについては工具やさんに行くと一番普通に手に入るシールベアリングで、モーターには普通に使われているものなので大丈夫だろうと思うのですが、衝撃荷重などを考慮して保持器材質や隙間は決めるらしい。
自分のでは長期テストするとして、人のヤツではやっぱやめとこう。
ということでいったんストップして純正ベアリング相当のヤツを再手配しました。
 
品ぞろえが良いと評判の地元の小規模店を何軒も回ったのですが、どこもCM規格(樹脂保持器)のは普通にあるのですが、純正相当の6201LU(接触式片シール)は全く置いてない。
結局、両シールのメーカー違い相当品を手配したのでした。
こいつは金属保持器でシールを片側外せば純正と同等になります。
 
 
そしてふと思ったのがグリース。
前回ゴミ太郎のハブベアリングを交換した際は少し調べてリチウムグリースを買ってきて使いましたが、ご近所の方からいただいたグリースが実は大量にあります。
もしかしたら違う選択肢があったのかも・・・
と思うと調べたくなりました(笑)
 
 
 
 
見た目もだいぶ違います。
なお、すでに使用したのは上列左端のリチウムグリース。
これで全く問題ないはずですが、これだけ他のもあるとなると迷いが生じます(笑)
 
 
ということで、ハブベアリング交換、もう少し続きます。
ハブの修理完了ももう少しお待たせです。