さて、ジャンクなCB900Fのキャブレターがやってきたことで久々にひとつの資料を引っ張り出しました。

CB900Fの英語カタログです。
確か、長良川部品交換会がまだ開催ざれていた頃にとあるブースで見つけて100円出買ったもの。
1000円だったら買ってません(笑)

書かれてる内容や車体から、1978〜1979年頃のものかと思います。


見開き最初には軽くCB900Fに至るホンダの歴史が。

左上のセクションにはこんなことが書かれてます。

CB900Fはストリートに降臨した伝説のRCBと言っても良いかもしれない。
軽く速く見えるような新しいデザイン、RCB譲りのDOHC16バルブヘッドと高回転型エンジン。
なお、RCBとは、RSCによる無敵艦隊と呼ばれた耐久レーサーであり、CB900Fにはその経験を余すことなく投入している。


右下に書かれてるのは要約するとこんな感じ。

1966年からホンダはレースを走る実験室として使い、その経験と知識を常に市販車にフィードバックしてきた。
CB900FもRCBの経験を注ぎ込んだ、まさにそのホンダの最高の例である。
世界で最も過酷なレースを勝ち抜いた革新的な技術を注ぎ込んだこのマシンは最高の安全と品質を保証します。
ホンダ。


次のページにはCB900Fのスペックは馬力だけでは無い点の説明と売り込みが。

43度の深いバンク角、ブレーキやサスペンションなど、エンジンのパワーを受け止め、高速走行に耐える機構も備えている。
ホンダRCBから技術を引き継いではいるが、CB900Fでは多くの変更がなされている。
最初にDOHC16バルブがテストされたのは1976年。
この年数多のレースでの結果を元に1977年にRCBが登場。
最高の結果を出したのは1978年で、上位10位に5台がRCBであった。

完全に新しいコンセプトのマシン、CB900F、準備はできていますか?
CB900F、是非ご体験を。


次のページは技術的な詳細が。

上半分はこんな項目が。

バルブ周りのこと、キャブレター(ベンチュリー32mmとあります)、点火はフルトラ、バンク角を得るためロングストロークにしたこと、トランスミッションもスムーズかつ静粛化を図ったこと、カムチェーンも新たな機構を採用、オイルクーラー搭載。

下半分は外装や足回り。

FVQダンパー搭載のリアサス、トリプルディスクとコムスターホイール、視認性の高いミラーやコクピットのデザイン、シールチェーン採用、セル始動のみでも安心な電装系、視認性の高いテールランプとウインカー。

そしてスペック。
現代の水冷、電子化されたマシンと比べると大したことはないですが、当時は最高のスペックだったのでしょう。

901ccから95馬力を9000回転で発生。
圧縮比は8.8。
トルクは7.9kg-mを8000回転で発生。
等等。

興味のある方はアップでご覧下さい(笑)



どうでしたか?
私を含めCB-Fやオールドホンダ好きにはなかなか楽しい資料ではないでしょうか?
 
1960年代のマン島TTレースでの活躍、その後1969年のCB750FOURの発売とAMAスーパーバイクでの活躍、そしてヨーロッパでの耐久レースへの進出。
そんな中でDOHC化したRCBが生まれ、1976〜78年までチャンピオンを獲得。
そのDNAを引き継いでCB900Fが生まれたのが1978年。
翌年国内にもCB750Fが登場。
(私のは1980年式のFAです)
ホモロゲモデルとしてCB1100Rを生むなど、市販モデルとして10年にも満たない期間の中で多くの名機を生んだシリーズ…

の最初が900Fだったんですね。

改めて、1970〜80年代は最高にバイクが熱かった時代だったんでしょうね。

今はガレージで眠ってる私のCB750F。
ホンダ史上最高にカッチョええデザインのバイクだと思ってます♪