青学大が駒大止めた往路新 ぶっちぎり2分38秒差 原監督「復路も新記録狙える」 | ☆Precious Days☆

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第100回東京箱根間往復大学駅伝競走往路(2日、東京・大手町

―神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場=107.5キロ)青学大が5時間18分

13秒の新記録で2年ぶり6度目の往路優勝を飾った。エース区間の

2区で黒田朝日(2年)が7人抜きの区間賞で2位に浮上すると、

3区の太田蒼生(3年)が59分47秒で日本選手初の1時間切りを

果たし、駒大から首位を奪取。4区の佐藤一世(4年)も区間賞で

後続との差を広げて、逃げ切った。3日の復路に2年ぶりの総合

優勝が懸かる。史上初の2年連続大学三大駅伝3冠を狙う駒大は

2分38秒差の2位だった。 

 

昼前から降り始めた雨は、フレッシュグリーンの快挙を待って

いたかのようにピタリと止んだ。青学大5区の若林宏樹(3年)は

何度もガッツポーズをしながらゴールイン。第100回の節目を

迎えた箱根駅伝の歴史に新たな1ページを刻んだ。 

 

「昨年、体調不良で走れずチームに迷惑をかけてしまったので、

その挽回をしたい思いでやってきた。こうやってゴールテープを

切って優勝できてうれしい」

 

元日に能登半島地震が発生し、何とか開催された今大会。昨年

12月11日のイベントで、原晋監督(56)はコロナや円安などの

社会不安や優勝大本命の駒大に対抗する意味を込めて「負けて

たまるか大作戦」を発令していたが、雨にもアクシデントにも

負けない強さを見せた。 

 

1区荒巻朋熙は区間9位と出遅れたが、2区から〝駅伝男〟たちが

猛反撃を開始した。各大学のエースが集まる〝花の2区〟で黒田が

歴代4位の好タイムで7人を抜くと、3区では太田が駒大・佐藤圭汰

(2年)とデッドヒートを繰り広げた。 

 

3年生の太田は、1万メートルの自己ベストが約52秒も上回る大会

トップのランナーに「負けてたまるか大作戦の名の通り、負けるか

という強い気持ちで走った」と挑み、この区間では日本選手初の

1時間切りで首位を奪取。4区では佐藤一が2位の駒大との差を1分

27秒差に広げ、5区の若林も区間2位の好走で5時間18分13秒の

往路新記録をたたき出した。これには百戦錬磨の原監督も「私自身が

想定していなかった。誰一人勝つとは思っていなかったかもしれないが、

たいしたものだ」と驚きの表情を浮かべた。 

 

2年連続で3冠を狙う駒大を上回った青学大だが、レース前は決して

万全ではなかった。12月上旬にチーム内でインフルエンザが蔓延

(まんえん)。3区の太田も感染して1週間離脱した。4区の佐藤一は

インフルエンザの直後に虫垂炎も発症し、「心が折れた」。それでも

点滴治療などを受け、2週間程度で箱根路へ仕上げた。 

 

2位の駒大に2分38秒差をつけて復路に臨む。今季は原監督にとっても

就任20周年のメモリアルイヤー。「追い風なら復路も新記録が狙える。

そこを超える挑戦をしていきたい」と期待を込めた。今年の箱根路は、

最後まで青学大が主役を張る。

 

★黒田朝日は2区で7人抜き 

花の2区を任された新エース、黒田朝日は39秒差の9位でたすきを受け

取り、7人抜き。昨年の近藤幸太郎(SGホールディングス)がマーク

した青学大記録を抜く1時間6分7秒の区間賞で2位に押し上げ、「ただ

無我夢中で。区間賞を取れて驚きでいっぱいですし、うれしかった」

と満面の笑みだった。初の箱根路で終盤に、運営管理車に乗る原監督

から「戸塚の坂に朝日が昇る」と声をかけてもらい、ギアチェンジ。

「僕が青学のエースだと落とし込んで走った」と胸を張った。