僕の”最後の歌をとどけたい” | パートおばさんの日常

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TULIPのリーダー財津和夫さんの最後のツアーを追ったNHKの特番を見て

なにか色んな大切な思いを感じ、それが具体的に言葉にはならなかったので

番組の内容の印象的な部分を残したいと思います。

 

 

飄々としておだやか、70代になってもどこかいたずらっこのようなたたずまい

TULIPのリーダー財津和夫さんが今年74歳になられて迎えるツアーに際し

「この先の谷を渡る橋はないというのは強く思う

最後のツアー。楽しみにして最高、気持ちいいというようにやっていきますけども命がけではやりません

命がけって生きるか死ぬかなんですよ、生命感は残しておきたい。」

「バンド、音楽活動は 僕の人生のすべてですけど、すべてじゃない」

更年期障害、大腸がんを経ての言葉に経験者でなければ出てこない言葉だと感じる。

 

ビートルズのようなクオリティのサウンドを日本でつくる。絶対音の方で魅力を感じられるものを

TAKE OFF 74 青春の影 74(モチーフはTHE LONG AND WINDING RORD)

デビュー曲の売れ行きは8000枚。転機となったのは「心の旅」一躍人気バンドに

しかし売れる為だけの音楽を作ろうとはしなかった

戦友小田和正、デビュー曲『魔法の黄色い靴』を拓郎さんの📻番組で知る。
「そうきたか・・・転調につぐ転調。こいつ才能あるな・・・衝撃でしたね。
財津君の歌は皆歌いたくなる。僕もまねして「き~み~♪」とよく歌ったものであります。」

 

心の旅以降立て続けのヒット。しかし90年代のことはほとんど覚えていない。

80年代で自分の音楽生命は終わっていたのかも(サボテンの花の再評価ヒットに)

それでも音楽をあきらめなかった。チューリップ再結成

 

2022年6月5日 50年前のこの日、魔法の黄色い靴でデビュー。
夢と希望を抱えて福岡からやってきたあのころから50年
この日のLIVEで最後の曲に選んだのは「魔法の黄色い靴」いい音楽を伝えたいその想いの原点の曲

「いろんな歌をつくってきて・・ヒットしてなくて、歌い続けてきて皆さんも歌って・・・

不思議な曲ですよね。そして今日も歌ってる。」

 

ファン一人一人にチューリップと共に歩んできた物語がある。

長野での公演。魔法の黄色い靴を歌っていたときのこと。

歌声が一瞬途絶え、こみ上げるものを抑えるように、やがて涙を抑えきれず姫野さんの歌声だけに。

目に入ったのは涙を浮かべるファンの姿だった。

ステージで感情の昂ぶりをあまり見せることのない財津さん

「僕らの事を思ってくれてるんだ。

それも強く、と思うと何か愛を感じた
長年の想いを持ってここにいらっしゃってるんだな

それがうれしかったんで歌どころではなくなってしまいました。

でも、きっかけは歌ですから・・・」(再び涙)

 

音楽の力を評して

でしゃばらない奴。

人をつなぐ役割をしてすっといなくなる天使のようだと。

飄々としておだやか、70代になってもどこかいたずらっこのような

財津さんならでは、の音楽評。

 

時に春の風のように、時に秋の夕暮れのように

日本の音楽史を彩ってきたTULIPのサウンド

私たちは忘れない。