平素よりお世話になっておりますご家族の皆様、
OBGの皆様に
で始まるのですが別途、あらためて感謝の言葉を
伝えさせて頂きますのでここでは割愛。


京都産業大学男子ラクロス部HCを務めております安里隆裕と申します。



もしこのブログを大学関係者の方が読んで下さっているのであれば、
大した実績も残せずご迷惑ばかりを掛け学内では
無礼、不躾な振る舞い誠に申し訳ございません。
この場をかりお詫び申し上げます。
来年こそは大学の名を明るい話題で広めていける
よう学内外関わらず自分達の言動を改めて参ります。今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。



次に〇〇から繋がれたので〜ときてその人の他己紹介、思い出話しになるがそれも割愛。
そもそも誰からも繋がれてないし依頼もされて
ない。




*




この時期になると全国のあらゆる大学の選手やスタッフの引退ブログ、指導者の方々の決戦前の決起メッセージを読みまくる。

主将達の苦悩や後輩達へ送る熱い思い。
スタッフ達の篤実な他己愛。
どれも胸を熱くさせてくれる。




特に最近の若い指導者の方々は私がこの年齢になってようやく気付いたことをわかりやすい言葉や文字で表現されておりとても学びになる。



同志社大学男子ラクロス部のキムシュンソクさんや日体大男子ラクロス部の後藤俊太さんのチーム、部員達に対する愛情が綴られた文を繰り返し読み(飲みに行ったらいい酒飲めそうやな)と勝手に妄想している。


でも岩倉高校の開先生のインスタには敵わない
ラクロスを楽しむ探求心が溢れておりいつ見ても
秀逸だ。





コーチ歴25年ぐらいになるが自分の経験談や
ラクロス観などを世間に公にしたことがない。
もちろん需要もない笑



若い指導者の方々の発信力と新しい時代の到来に
感化され(少しは何か残していこうかな)と思いキーボードに手を添えている。
今のことろコーチ業を引退しようかと考えてないし医者から余命宣告されているわけでもない。


引退する時は十数年間で作りためたプレイブックを愛用の麦わら帽子付きで後進へ売りつけてやるつもりだ。



前置きが長くりましたがこの一年をぼやきながら
振り返りたいと思う。ではいく!





*





一年前に遡る。
入替戦に負け2部昇格を逃しチームは次の一歩をぬるっと踏み出していた。



オーバータイムでの敗退。しかも2年連続。
ラクロス歴30年以上の私でもめったにない経験。
それをラクロス歴4年にも満たない子達が2回もするなんてそれだけでもこの先、OBG会で使える酒のツマミになる話を手にしたわけだ。





今年度の主将を務めた森から
「学連委員長をすることになりそうです」
と言われた。というか宣言された。


「なんでおまえなん?」


確かにしっかりしている方だと思うがチームの状況
を考えてみてくれよ。





その夜、寺本香さんに電凸。
学生の人材不足を訴えかけられたが1部のかしこ大学の方が人数もおるしもっと優秀な子もおるやろ…

ましてや自分達が一番恩恵を受けるであろう運営やのにそこは牽引していこうとはせず自チームの勝利優先かよ笑
といった思いが込み上がってきた。




じゃあ3部のうちがやろうじゃないか。
頑張ってこい小指(森のこと)!と意を決する。




主将の練習不在が多くなり立場上、自チームのことを最優先で考えられなくなる中、この先チーム運営で発生するであろう問題を予想しつつ主将の役割、立場、指揮系統の見直しを余儀なくされる。 特にスタッフリーダーは心身共に大変になるやろなと思いつつ案の定そうなった。





そんなこともあり
閉会式でPride of Lacrosse賞(運営活動部門)を受賞した時は報われた気がした。





季節は変わりゆき目標の2部昇格に向けて準備を整えていく。
練習試合でも負けることが少なくなり勝ち癖がついてきていた。
それと各クォーター先制点への強い拘り。
オーバータイムで負けたからこそ学べた一番のこと。



リーグ戦が始まる直前に龍谷大学と神戸学院大学に両校全てのリーグ戦の試合がエキシビジョン扱い。
かつ、来年度は下位リーグへの自動降格といった処分が下される。


龍谷大学とはディビジョンが違っても
毎年、新歓試合を快く引受けてもらい今年の4回生は新人戦で合同チームを組んで出場するなど十数年来の繋がりを持つ。
最悪の事態が頭の中を過ったのですぐさま龍谷大学の部員や知合いのOBに連絡をとり状況を確認しつつ何かできることはないかと尋ねた。


我々にできることは一緒にラクロスを楽しむこと
しかできないと考え半ば強引に練習試合を組んで
もらった。





一方、自分達に目を向けると
リーグ戦上位2チームは入替え戦なくして自動昇格。全員がモヤっとした思いを抱えながら練習が進む。
気が緩むことを最大限に警戒した。

理念に掲げる
『意気軒昂とラクロスを盛り立てる』
を表すためにも3位になり入替戦に出て今度こそオーバータイムで勝つことも真剣に考えた。
結果的にはそういうプランもあるということに留め置いた。





そんなこんなでリーグ戦が始まりあっという間に終わった。

今シーズンは全国的にいわゆる全学常連校が全国大会への出場を逃し日体大が全日本大学選手権を征する。
クラブにおいては創部3年目のGRIZZLIESが絶対王者FALCONSを下し全日本クラブ選手権を征する。



そんな時代の変わり目を予期していたかのように全日本選手権大会は「A1」と呼び名を変えラクロス史上初となるハマスタで開催される。
日体大は全国の学生達のHEROとなりそれをどう体現してくれるのか楽しみである。


付帯試合として行われるALL-STAR GAMESの社会人オールスターにOBが2人も選出されたことは本当に誇らしく思う。


全日を「A1」と言ってみたがオールドタイプの私には全然しっくりこない。
と言いつつTシャツ付き前売券を迷わず購入。



関西地区は序盤から荒れ模様。
長年、王者として君臨していた京都大学が入替え戦へ。
春のプレシーズンカップで法政大学を倒した関西学院大学はファイナル準決勝で敗退。


1-2部の入替え戦においては
立命館大学(1部5位)と大阪経済大学(2部3位)が
対戦。
関西大学(1部7位)と大阪大学(2部1位)が対戦。
それぞれ2部校が勝利する。
京都大学(1部6位)と大阪公立大学(2部2位)の
対戦は京都大学が意地をみせ辛勝。


2-3部の入替え戦においては
大阪教育大学(2部5位)と桃山学院大学(3部3位)が入れ替わる。
上述したが3部1位(京都産業大学)、
2位(追手門学院大学)は自動昇格。
結果的に2部下位3校と3部上位3校が全て入れ替わることとなった。



コロナ世代の卒業。来シーズンは2回生から出場経験を持つ4回生が充実してるところが多い。
真のチーム力が問われるのではないだろうか。



全日本大学選手権の決勝時に行われた大同窓会に出席しその場での佐々木裕介さん(日本ラクロス協会代表理事)との会話の中で、

「俺たちの世代て社会でなんて言われてるか知ってる?ナチュラルマウント世代て言われてるんだって安里も気をつけなよ」

(この人声ちっさ…)と思いながらも確かに自身に思い当たる節があったり、周りの同世代を見るとなんでそんなに圧掛けるん?と思ったりすることもある。





京産のコーチをして11年が経とうとするが年を重ねるごとに選手・スタッフ達との距離感がバグってくる。
最近では普通にタメ口で返事してくる選手がちらほら。お互いに目を合わせてなら全然構わないしむしろ嬉しい。



去年から何かにつけて理念にこじつけて話をすることが技術指導より多くなったし、あえて多くした。


もはやコーチではなく理念おじさんだ。


その甲斐もあってか「我々思えよ」という言葉が聞こえる時もある。
嬉しい反面、お前たちの「我々」はまだまだちっちゃいぞと心の中でニヤリとしている。


*


スタッフからご飯に連れていけとお誘いを受ける。
大変光栄なことだ。
だが、私にも父親の側面がありそう簡単にはいかない。

我が娘 >よそんちの娘 である。

大人にたかるにはタイミング、場所、角度が重要なのだよパスを通すのと同じ。
まだまだ甘いな小娘たち。と思いながら躱していると横で独身のACが見事にたかられ完了している。
ナチュラルマウント取られ放題T T


(スタッフにたかれるAC達がこちら笑)




*



ラクロスの知識や知見が増えてくると、
見聞色の覇気か⁉て思うほど試合展開、次のプレーや組織運営においても驚くほど自分の予想通りになることがある。
これまでに見てきた試合数、接してきた選手数が多いので無意識にパターン化してるとこも否めない。


最悪のケースを想定してそれを回避するのが指導者の役目であるが、それを事前に言い過ぎるとその人の可能性を否定したりやる気や希望を奪いかねない。チームの成長を鈍化させてしまうことだってある。


なので最近では失敗しても成功してもやらせることにしている。
その失敗も成功も再現するにはどうするのか、
それを指し示し成功へ導くのが指導者の役目ではないかと思い取り組んでいるが、それをしているとどうも勝利への道のりが遠く感じる。





この2年間、関西最下層のリーグにいたからこそ
「なぜ上位リーグに昇格したいのか」
「なぜ勝ちたいのか」
「勝敗の根本、先にあるものは何か」
について考えたり、語ったりする時間が増えた。



ハドルで「絶対、勝ぁぁつ‼」と自分達を鼓舞する。
(決してその行為を否定しているわけではない)



誰しも勝ちたい。でも競技スポーツなので勝てるのはどちらかだけ。
八百長でもない限り勝負ごとに絶対なんてありへんと冷静さを保とうとする自分がいる。



じゃあ、勝つてなんなん?負けるてなんなん?



昔、全日本選手権大会で優勝した人に
「表彰台の上からはどんな景色が見えますか?」
と質問したことがある。


その数年後、自分も全日本選手権の頂に2回ほど立たせてもらいその人の回答と同じ景色を見ることができた。


その時に見えた景色


歓喜する仲間達
応援してくれた人達の笑顔
空虚感で夕暮れの空を茫然と見上げる対戦相手
観客で埋め尽くされたスタンド
直視できないほど眩しく輝く照明


それと同時に見えたもの。感じたこと。




全日で優勝しても、全学で優勝しても、
リーグ戦で優勝しても、入替戦で勝利しても、
きっと同じものが見えるはず。





それが勝敗の根本であり先にあるものだと今でも思っている。
来シーズンはこの景色を見にいこう。





これを語りだすと寝落ちするまで話ができる。
またいつか誰かに話せればと思う。




*




今年の振返りに戻します。


日本ラクロス協会が公式戦と位置づける2つの内の1つである新人戦。
我がチームは見事に決勝トーナメントに進出する
ことができた。
いつ以来なのか思い出せないぐらい振り
私が携わってから初めてかも
いずれにしてもリーグ戦をモヤッとした気持ちで終えたチームに1回生達は光を指してくれた。




新人戦を観戦していると、
当然のことながら技術的には未熟だしお世辞にも見ていて面白いラクロスとは言えない。
それでも1回生達の1プレー、1試合にかける情熱、試合後の歓喜、悔恨は見ている人達の何らかの感情を動かす。

彼らの成長は明るい気持ちにさせてもらえる。





関西ユース活動を再開させたいなと思ったり
思わんかったり…






*






締め括りは4回生へ

ベッキー
なんか年中ケガに悩まされてたけど4回生になってからの覚醒は目を見張るものがありました。
何かと購入したチーム備品の届け先に指定させてもらい有難うございました。


まひろ
リーグ戦初戦でもらった手作りマスコット。
「なんでおれはジャムおじさんなん?」
「選手達がアンパンマンだとしたらあなたは生みの親です」
見事な回答でした。


たけし
親御さんはお前がラクロスに取り組む姿が大好きだったと思います。
最後まで続けれたのはお前の頑張りでもあり、
親御さんが求めたものでもある。
親孝行しろよ。


彩乃
旗を振らない主将、生意気な下級生の間で本当にお疲れ様でした。
1週間に及ぶ長文でのやりとりは私の考え方の整理になったり文字で伝えることの難しさをあらためて学ばさせてもらいました。
あなたが一番ラクロス(部活動)とは何かを考え、ラクロスを通して社会で役立つものを手に入れたと思います。


小指
主将、学連委員長と両立できたと胸をはって下さい。
考える力も大事ですがことを成すには人を魅了する力が必要です。
難題に立ち向かう時の実行力や情熱が人を魅了させます。
それと、これだけは言っとく
我々コーチ陣は脳筋じゃないぞ。
豊富な経験に裏付けられ緻密な計算に基づいた指導をモットーとしてます。
ただ、ヘッドコーチ筆頭に計算違いをよくするだけです。


以上、今年をざっと振り返ってみた。





我々思う、故に我の強さあり     
安里隆裕