11月のある日曜日、Y社の年次点検をした。
受電のGR/SOG継電器から試験。
トリップコイルを外し継電器の単体試験では動作電流を流しても、強制動作(手動スイッチ)でも全く応答なし(動作せず)
当然トリップコイルを戻し(接ぎ)PASの連動試験でも動作せず。
・電源表示ランプは点灯、電源電流は日常点検時の 11mA とほぼ同じ
・もちろん継電器は外観上は焼損、結線異常等はない
・PAS本体のトリップコイルは抵抗154Ω、対地絶縁500MΩ/250V超 で異常なし
・ZCT回路も抵抗、絶縁等異常なし
という状態で継電器異常しかない考えられないのでとりあえず操作紐で開放、検電、放電設置し点検を始める。
継電器を外し、中を覗こうと裏ブタを開けると何やらコロコロッと落ちてきた。
基板を見ると、出力(GR動作)リレー付近が焼け、リレーケースは変形、電流制限抵抗は過熱の形跡、バリスタ(電源回路および出力(トリップコイル)回路)が熱ではじけている。
中から落ちてきたのはバリスタの破片であった。状況から雷撃でやられたようだ。

GR/SOG継電器は解線のまま
・キュービクル内は絶縁も良好、放電痕等も目視では異常なし
・PAS本体はトリップコイル抵抗、絶縁抵抗以外は調べようがない
・ケーブル(PAS2次とも)はE接地/G接地方式とも異常なし。
・メーカにも他に確認することはないか等聞きたかったが日曜で連絡取れず。
予備として持っている同型式の継電器を急遽とりに行き、取り替えて受電するしかない。
電力さんに事情を話し、微地絡等を監視してもらいながら受電。
負荷側の電圧等も異常なく年次点検終了(今まで何事もなく受電・運転していたので当然かな)。
週明けにメーカさんに相談したが、焼損等の状況から、
・誘導雷(直撃ならこの程度では収まらない)でトリップコイルに過電圧(内部LAは主回路は保護できても制御回路までは
期待できない)→GR/SOG継電器の出力回路→出力リレー等→電源回路に波及したしか考えられない
・PAS本体は異常なさそう(これ以上は装柱状態では調べようがない)
・このPASは更新からまだ5年だが雷撃については部品劣化等の影響は関係ないだろう
ということになった。
これ等の経過、状況等をお客様に話し、GR/SOG継電器をすぐ手配する了解を得て、1ケ月半位で仮取付の予備品と取替完了。
今回は継電器だけ、しかも系統波及等もなく良かったと考えるしかないが、
・1年前の年次点検では異常なかった
・その間も日常点検時は電源表示ランプはアテにならない(この型は暗くて見えなくなるのが多い)ので
電源電流を測りほぼ変動がないので安心していたが、いつやられたのか。
今後は電源電流だけでは正常であることが判断できなければトリップコイルの抵抗、絶縁まで測るのは面倒だが・・・。