初夏となり太陽光発電所も急激に発電量が増えてきた感じである。

が、抑制停止がひどい。

左例のような遠制(電力会社が直接制御)の場合は、土、日、祭が重なるGW等はほぼ3日に2回あるいは4日に3回程度ありそうで、
この内何回が代行制御で発電量が補償されるのかは分からない。
結果として、〇月は電気料金¥△ですと総額のみが示される(振り込まれる)。
FITの条件として、系統制御に必要な抑制停止は無条件に受け入れることになっているが…。
太陽光、風力の再エネは天候に左右され不安定で、増えすぎるとイザという時の広域停電が怖い(先日のスペインのようになる恐れがある?)のだろうが
制御権を電力会社に握られている発電業者は手も足も出ない。


一方で、みなし制御(右例)は、発電はしていてもみなし(代行)分が引かれ天候のいい時期は4割減になることもあると。
お客様(太陽光発電業者)は、「最初から分かっていれば建設しなかった」というボヤきもある。
この状況は九州地域だけなのか他の電力会社の状況が分からないが、
前期の電力会社の収益は今までで最高だったとは? 国の方針でやっていることで電力会社独自の経営、企業努力とは関係ないだろうから文句も言えないが何かしっくりこないな。

最近増え始めた自家消費の太陽光は



左例のクリニックのような場合は、休日はほとんど発電できない(5% 程度の余裕をもって全使用量 > 発電量に制御)。

もったいない?ので要らない電気も使えとは言えないが、今後電池併用が増えると使わない分を貯めて夜間等に使え、かつRPRによる抑制も減り理想的かな。

15年位前から始まった再エネ賦課金は、当初0.2円/kwh 位だったのが、4円/kwh まで上がり(この15年間での太陽光による電気が20倍に増えた?、かつ太陽光の少ない地域も含め全国均一)
電気料金の家計に占める割合もだんだん無視できなくなってきているようだ。


こんな状況では、「契約を変えるだけで電気が安くなります」「太陽光がタダで付けられます・・・」といったイカサマ業者(ほんの一部だけだろうが)が増えるのもうなづけるな。
いかにして賢く生きるかが難しいボヤキは続くか !!


 

11月のある日曜日、Y社の年次点検をした。

受電のGR/SOG継電器から試験。

トリップコイルを外し継電器の単体試験では動作電流を流しても、強制動作(手動スイッチ)でも全く応答なし(動作せず)

当然トリップコイルを戻し(接ぎ)PASの連動試験でも動作せず。

・電源表示ランプは点灯、電源電流は日常点検時の 11mA とほぼ同じ

・もちろん継電器は外観上は焼損、結線異常等はない

・PAS本体のトリップコイルは抵抗154Ω、対地絶縁500MΩ/250V超 で異常なし

・ZCT回路も抵抗、絶縁等異常なし

という状態で継電器異常しかない考えられないのでとりあえず操作紐で開放、検電、放電設置し点検を始める。

 

継電器を外し、中を覗こうと裏ブタを開けると何やらコロコロッと落ちてきた。

基板を見ると、出力(GR動作)リレー付近が焼け、リレーケースは変形、電流制限抵抗は過熱の形跡、バリスタ(電源回路および出力(トリップコイル)回路)が熱ではじけている。

中から落ちてきたのはバリスタの破片であった。状況から雷撃でやられたようだ。

 

GR/SOG継電器は解線のまま

・キュービクル内は絶縁も良好、放電痕等も目視では異常なし

・PAS本体はトリップコイル抵抗、絶縁抵抗以外は調べようがない

・ケーブル(PAS2次とも)はE接地/G接地方式とも異常なし。

・メーカにも他に確認することはないか等聞きたかったが日曜で連絡取れず。

 

予備として持っている同型式の継電器を急遽とりに行き、取り替えて受電するしかない。

電力さんに事情を話し、微地絡等を監視してもらいながら受電。

負荷側の電圧等も異常なく年次点検終了(今まで何事もなく受電・運転していたので当然かな)。

 

週明けにメーカさんに相談したが、焼損等の状況から、

・誘導雷(直撃ならこの程度では収まらない)でトリップコイルに過電圧(内部LAは主回路は保護できても制御回路までは

 期待できない)→GR/SOG継電器の出力回路→出力リレー等→電源回路に波及したしか考えられない

・PAS本体は異常なさそう(これ以上は装柱状態では調べようがない)

・このPASは更新からまだ5年だが雷撃については部品劣化等の影響は関係ないだろう

ということになった。

 

これ等の経過、状況等をお客様に話し、GR/SOG継電器をすぐ手配する了解を得て、1ケ月半位で仮取付の予備品と取替完了。

今回は継電器だけ、しかも系統波及等もなく良かったと考えるしかないが、

・1年前の年次点検では異常なかった

・その間も日常点検時は電源表示ランプはアテにならない(この型は暗くて見えなくなるのが多い)ので

 電源電流を測りほぼ変動がないので安心していたが、いつやられたのか。

今後は電源電流だけでは正常であることが判断できなければトリップコイルの抵抗、絶縁まで測るのは面倒だが・・・。

 

 

 

 

 

K社さんから3.3KV盤の耐圧試験を頂いた。
3.3KVの試験は久しぶり、開業して5、6件位しかなかったかな。

今回は起動盤だけ2面。
1面はリアクトル起動盤(PF、コンタクタ3台、リアクトル1台、制御回路用3.3KV/110V 100VA VT1台、CT 2台)
もう1面は可逆起動盤(PF、コンタクタ2台、制御回路用3.3KV/110V 100VA VT1台、CT 2台)
で一緒に試験(課電)したかったが場所が若干離れていたので1面づつ試験した。


3年前の同様の試験では負荷側のケーブル、電動機も同時であったが6.6KVに比し充電電流が小さい、リアクトルも要らない、電源(発電機)も小さくて済み楽だったが、
今回の充電電流はリアクトル起動盤が2.6mA、可逆起動盤が0.8mA (PAS単品と同じ程度の静電容量ということか)とあまりにも小さく本当に全体に課電されているかが心配な位であった。
もちろん全コンタクタの3相、1,2次は短絡していたが、念入りにあちこち検電した。
定格の 1/3 で検電、充電電流を確認し保護電流も 10mA まで絞っておいたが最小の 6mA にしてもよかったくらいだった。
当然ながら試験前後の絶縁抵抗も一瞬にして 4,000MΩ超に振り切りで試験結果は(方法も含めて)何ら問題なし。
電圧が低い、かつ電流も低いのは安全面では楽だが、感覚を取り戻す前に試験が終わった感じであった。

今回は試験器は自作のコンパクトな物(最大 60mA)を使用したが、昇圧トランスは 13KV 150mA を使用したので
歳とってくると鉄の塊を運搬するのが堪える。


試験頻度がもっとあれば最大20~30mA 程度でトランス内蔵の試験器を作れば楽(メーカ製を買えば見栄えも良くもっといい)になるが・・・。
2次(充電)電流計はPAS の単体試験を想定して 60/6mA 切替の2レンジにしていたが、切替えるのを忘れ 60mA で試験したので電流計では読めず(1mA 以下で針がチョコッと振れる程度)で外部にクランプメータを入れて対応した。