翌朝、6:00に起床の放送で目が覚めた。
皆、洗顔・歯磨き・髭剃り・整髪等を済ませ。
セントラルホールへ集まる。
そこで、まずラジオ体操をする。
患者数はアルコール病棟で大体35人位だったような気がする。
セントラルホールには長テーブルが、五列位並んでいるので、
患者達が、事前に椅子を片づける。
それでもホールから、あぶれて廊下で体操をする人も多い。
・・前に出てこちら側を向いて体操する人は日替わり当番制だ。
入りたて3日位の人は、点滴の針が刺さっているので
体操はしない。
そして体操が終わると、僕的にはちょっとヒくような、
行事が行われた。
『断酒の誓い』と言うのを全員で唱和するのだ。
断酒の誓い
1. 私たちは酒に対して無力であり、
自分ひとりの力だけではどうにもならなかったことを認めます。
1. 私たちは断酒例会に出席し、自分を率直に語ります。
1. 私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。
1. 私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。
1. 私たちは家族はもとより、迷惑をかけた人たちに償いをします。
1. 私たちは断酒の歓びを、酒害に悩む人たちに伝えます。
・・これも日替わり当番の人がまず読み上げ、全員で復唱する。
「むむむ( ̄_ ̄ i 宗教的匂いが、かなり漂う(汗)」
僕は小学校がミッションスクールだったので、
その頃のミサを思い出した。
『懺悔の時間』的、空気だ..。
・・・それが終わると看護師さんから1人ずつ名を呼ばれ、
呼ばれた人は、前に出て行く。
抗酒剤を飲む時間だ。
抗酒剤とは押しなべて言うと、これを飲んで酒を飲むと、
急性アルコール中毒となり、七転八倒する。
下戸の人に強制一気飲みを何杯もさせたような症状になる。
・・体内に抗酒剤が残っているにも関わらず
飲酒した人には何処へも逃げられない生き地獄が待っている。
・・・失神して救急車で運ばれたりする。
抗酒剤は、別に飲酒欲求が無くなる作用もアル症を治す作用もない。
ただ、突然現れる飲酒欲求を罰が怖くて諦めさせるような薬だ。
大きく分けて『ノックビン』『シアナマイド』と言う薬名で、
体質検査により個々で飲み分けている。
『ノックビン』は粉末で『シアナマイド』は液体だ。
僕が入院している時は、
『ノックビン』を飲む人が7割位だった。
前方には、二人の看護師がいる。
1人は抗酒剤を開封し水と共に患者へ渡す。
患者はそれをグググイと飲み、
空になった透明な袋(ノックビンの場合)
を1人目の看護師と患者全員に確認してもらうような、
しぐさをし、看護師の前で大きく口を開ける。
2人目の看護師は、それの再確認役..。
・・患者はその看護師に滑舌よく
「おはようございます!」
・・・と言わねばならない。
なぜこの行動をさせられるかと言うと、
舌下に抗酒剤を残し、
朝礼が終わるとトイレで吐き出す輩が、
過去に何人かいたらしいとの事だ。
・・・それを企み、失敗して
「おはようございます」と言った時、
看護師の顔が抗酒剤パウダーで
真っ白になった前例もあると言う。
・・患者全員がこの儀式的な事を終えると、
当番の患者がその日の日程を読み上げる。
社会復帰のリハビリの為、させられるらしい。
そして新患は前に出され紹介される。
・・・僕は前に出て「時田と申します。宜しくお願いします」
・・・と無難に頭を下げ、後方に戻った。
そして、最後に看護師長からの連絡で解散。
・・やや張り詰めた空気から一転して、
ガヤガヤと普通の雰囲気に戻る。
初日に初遭遇する、この儀式的朝礼は、
僕にとって結構インパクトが強かった。
「あぁ・・自分はアルコール病棟という特殊な場所へ来てしまったんだ( ̄_ ̄ i)」
・・・と自覚をさせられる強烈なインパクトを残した。
つづく
皆、洗顔・歯磨き・髭剃り・整髪等を済ませ。
セントラルホールへ集まる。
そこで、まずラジオ体操をする。
患者数はアルコール病棟で大体35人位だったような気がする。
セントラルホールには長テーブルが、五列位並んでいるので、
患者達が、事前に椅子を片づける。
それでもホールから、あぶれて廊下で体操をする人も多い。
・・前に出てこちら側を向いて体操する人は日替わり当番制だ。
入りたて3日位の人は、点滴の針が刺さっているので
体操はしない。
そして体操が終わると、僕的にはちょっとヒくような、
行事が行われた。
『断酒の誓い』と言うのを全員で唱和するのだ。
断酒の誓い
1. 私たちは酒に対して無力であり、
自分ひとりの力だけではどうにもならなかったことを認めます。
1. 私たちは断酒例会に出席し、自分を率直に語ります。
1. 私たちは酒害体験を掘り起こし、過去の過ちを素直に認めます。
1. 私たちは自分を改革する努力をし、新しい人生を創ります。
1. 私たちは家族はもとより、迷惑をかけた人たちに償いをします。
1. 私たちは断酒の歓びを、酒害に悩む人たちに伝えます。
・・これも日替わり当番の人がまず読み上げ、全員で復唱する。
「むむむ( ̄_ ̄ i 宗教的匂いが、かなり漂う(汗)」
僕は小学校がミッションスクールだったので、
その頃のミサを思い出した。
『懺悔の時間』的、空気だ..。
・・・それが終わると看護師さんから1人ずつ名を呼ばれ、
呼ばれた人は、前に出て行く。
抗酒剤を飲む時間だ。
抗酒剤とは押しなべて言うと、これを飲んで酒を飲むと、
急性アルコール中毒となり、七転八倒する。
下戸の人に強制一気飲みを何杯もさせたような症状になる。
・・体内に抗酒剤が残っているにも関わらず
飲酒した人には何処へも逃げられない生き地獄が待っている。
・・・失神して救急車で運ばれたりする。
抗酒剤は、別に飲酒欲求が無くなる作用もアル症を治す作用もない。
ただ、突然現れる飲酒欲求を罰が怖くて諦めさせるような薬だ。
大きく分けて『ノックビン』『シアナマイド』と言う薬名で、
体質検査により個々で飲み分けている。
『ノックビン』は粉末で『シアナマイド』は液体だ。
僕が入院している時は、
『ノックビン』を飲む人が7割位だった。
前方には、二人の看護師がいる。
1人は抗酒剤を開封し水と共に患者へ渡す。
患者はそれをグググイと飲み、
空になった透明な袋(ノックビンの場合)
を1人目の看護師と患者全員に確認してもらうような、
しぐさをし、看護師の前で大きく口を開ける。
2人目の看護師は、それの再確認役..。
・・患者はその看護師に滑舌よく
「おはようございます!」
・・・と言わねばならない。
なぜこの行動をさせられるかと言うと、
舌下に抗酒剤を残し、
朝礼が終わるとトイレで吐き出す輩が、
過去に何人かいたらしいとの事だ。
・・・それを企み、失敗して
「おはようございます」と言った時、
看護師の顔が抗酒剤パウダーで
真っ白になった前例もあると言う。
・・患者全員がこの儀式的な事を終えると、
当番の患者がその日の日程を読み上げる。
社会復帰のリハビリの為、させられるらしい。
そして新患は前に出され紹介される。
・・・僕は前に出て「時田と申します。宜しくお願いします」
・・・と無難に頭を下げ、後方に戻った。
そして、最後に看護師長からの連絡で解散。
・・やや張り詰めた空気から一転して、
ガヤガヤと普通の雰囲気に戻る。
初日に初遭遇する、この儀式的朝礼は、
僕にとって結構インパクトが強かった。
「あぁ・・自分はアルコール病棟という特殊な場所へ来てしまったんだ( ̄_ ̄ i)」
・・・と自覚をさせられる強烈なインパクトを残した。
つづく