堀川紫明のやや南にある水火天満宮です。
まわりには本法寺や妙覚寺など大型の日蓮宗寺院が多い地域です。
日蓮宗の寺院は正直言って観光スポットではないですし、清明神社なんかも500mぐらい南なんですが、受験シーズンだったからか参拝に立ち寄る方が多い印象でした。
訪問したのは梅も咲きかけのまだ寒い時期でした。
由緒書きにもあるんですが、こちらは都の水難・火難を鎮めるために醍醐天皇が延暦寺の尊意僧正に命じて、923年に菅原道真公の霊を勧請し建立された天神さまです。
点在座主も務められた尊意僧正は道真公の師匠にあたる人であったようですが、お坊さんに神社を建てろと命じるんだなぁ。。。と、やや不思議な感じですね。
道真公が亡くなったのは903年なので没後20年が建つのですが、20年経ってもなお天変地異は道真公の怨霊のせいだと思われていたんですね。
道真公を排斥したことが、そうとう後ろめたかったんでしょうねぇ。。。
「京洛八社集印めぐり」の一社ですが、八社の中には上御霊神社や下御霊神社、白峯神宮なども含まれていて、怨霊巡りかしら?とも思えてしまいます。
こちらが拝殿。
目の病気に聞くといわれる金龍水です。
こちらは「洛陽天満宮二十五社巡り」の第十番になります。
二十五社・・・と言われると完走してみたい。。。とも思うのですが、どうやら現存していない天神さんや、寺社の摂社・末社などもあるようで、完走は不可能みたいですね。
そもそも二十五社が記されたのも1852年は大政奉還の15年前。
黒船来航が1853年なので、まだ幕末の雰囲気にはなっていない時期でしょうか・・・
まさか15年後に幕府がなくなるなんて思ってもいないでしょうねぇ。