2001年7月13日(北海道6日目) | KSRで逝こう!

2001年7月13日(北海道6日目)

前日の続き。

これまで天気予報の割には雨には降られていない。
この日の天気予報では昼頃から崩れそう。南に行くほど悪くなる感じだ。
今日こそは降られるかな?と思いつつ7時ころに出発。

網走はどこにもよらずに通過。途中道路は広々しているのに、隣を通る鉄道がわざわざトンネルを通しているようなところを通過。

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浜には廃船。

R244が海からちょっと離れたところにはいると道の両脇には畑が広がっている。
芋の花が満開だ。
R334で斜里を抜けるとまたオホーツク海に出る。
オシンコシンの滝を発見、寄ってみる。
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水量も豊富で迫力のある滝だ。

駐車場脇のお店で「いももち」200円を朝ご飯代わりに買って食べる。
つきたてのもちに砂糖醤油をつけたような味わいでなかなかいける。

山岳地帯を抜け、カムイワッカの滝の方に行ってみる事にする。
11Kmのダートだ。ダートが深かったら引き返そう。
走り出してみると、道路の真ん中は砂利が埋まっており、しまったダートで意外と走りやすい。それでも30~40Km/h位のスピードで慎重に走る。油断して砂利のほうへ入ってしまうと曲がれない、止まらない状態になりたまに焦る。
途中で蝦夷しかにばったり出会った。向こうはびっくりしたような目でこっちを見ている。カメラを出そうとしたら逃げていってしまった。
20分くらいでカムイワッカの滝に到着。

橋の上にバイクを停めて、ジーパンを脱ぎ(あらかじめ下に海パンをはいて来ていた)、タオルを持ち、ウエストバッグにはカメラとカメラの防水用にジプロックだけを残し、ライディングシューズからスニーカーに履き替えて滝の方に行く。

滝の下には、ワラジ貸しの人がいた。
そこの人に、スニーカーでも平気か?と聞くと、それでは滑ると言われたので、ワラジを借りる事にした。500円はちょっと高いと思ったが。
ワラジをはかせてもらうが、はだしの上にはくと親指と人差し指の間に通す紐がすれて痛い。
滝から帰るときにすれ違った団体は軍足にワラジという装備だったが、それが一番なのだろう。

ワラジをはいて流れの中に入ってみると生ぬるい。
ワラジの威力はたいした物で、流れの中を歩いている限りは全然滑らない。
上へ登るにしたがい、だんだんお湯の温度が上がってくる。お湯の流れる岩には温泉の成分らしい茶色や緑色の模様が入っている。

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これは途中。

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30分かけて大きな滝つぼに出た。
まだ上があり人もいるのだが、最後の壁は傾斜が急なので簡単には登れそうにないので、ここで入浴。
ちょっとぬるめだけどいい湯だった。
↑はちょっと画像処理&サイズ小さめにした。

入ってたらだんだんと人が増えてきたので引き返すことに。
引き返す途中で女子高生の集団とすれ違った。

バイクに乗って来たダートを引き返すと、途中でキタキツネが道端でやる気のなさそうにたたずんでいた。
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バイクで通り過ぎてもカメラを向けても無反応。
思ったよりも小さい。子供かな?
しっぽはふさふさで気持ちよさそうだが、触ったりすると例の寄生虫が恐いので写真だけ撮った。

この時間になると通る車も増え、4WDの車に抜かれると砂煙の中走る羽目になる。
風呂入ったばかりなのに(涙目)。

その後、ばか騒ぎで有名な岩尾別YHの脇を通り、知床横断道路へ。
ウトロ側は超高速コーナーの続くワインディング。天気も良くて気持ち良い。
左のほうには羅臼岳がはっきり見える。
知床峠の手前でまたキタキツネ発見。どうやら車の人から餌をもらったようでもぐもぐ口を動かしている。

羅臼岳が良く見えるところにバイクを停める。
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背の低い松のような林の向こうに異様な枝振りの木が茂り、気候の厳しさがわかる。
その向こうには羅臼岳。

旅の前や途中で聞いた話だと、峠を越えると急に天気が変わり、霧や雨になることが多いという。
天気予報でも標津の方は悪かったし、と思いつつも知床峠を越えてみると…羅臼側も晴れていた!

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知床の山並みが遠くまで見え、その先に広がる雲の海の向こうにも山の頂が見える。
この時は気にしなかったが、国後島だと思う。

知床横断道路の羅臼側は中速コーナーのワインディング。
スポーツバイクだったら無茶苦茶気持ちよく走れるのだろうが、マジェスティでも気持ちよく走れた。

しばらく下ると熊の湯があった。
カムイワッカの湯の滝では下ってる途中の小さな湯だまりに朽ち木などが溜まっており、またダートでは砂をかぶっているので浸かっていく事にする。
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脱衣所も湯船も外から丸見え(女湯のほうは囲いがある)。
温泉は無茶苦茶熱く、脇にあった水道の蛇口を開けてもお湯がでてくるだけだったので、諦めてうめき声をあげながら浸かる。

羅臼の街まで下っていくと、知床岬の先の方は濃い霧に覆われている。
さっきまでははるか遠くまで見えていたのに、下まで降りてくると100m先は霧の中だ。
知床岬の先の方へいくと熊やトドの料理が食えるのだがあきらめて、セイコーマートのおにぎりで昼飯をすます。(もったいないなー)

そろそろバイクのオイル交換の距離になるので、中標津へ向かう。
中標津といえば、北19号と開陽台展望台だ。
ナビで北19号を目的地にセットして出発。

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そして北19号。
地図を見てもわかるが、このへんの道はどれも真っ直ぐ。
しかしここからは地平線まで道がまっすぐ見えるのがいい!

その後開陽台展望台へ。
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360度近く(350度くらいだったかな)地平線が見えるというところ。
ズームを一番広角の28mmにしてもぜんぜん収まらない絶景。

この後中標津の街へ入り、オイル交換。ぜんぜん汚れてない。

この日の宿泊は飛び込みでライダーハウス「なかしべつ温泉」へ。
このライダーハウスは、古くなった共同風呂の建物をライダーハウスに改造したもので、湯船は温泉、コインランドリーもあり、すぐ隣にはセイコーマート、向かいにはホームセンターと非常に便利な立地。
先客でいた大阪のおっちゃんは、最初はキャンプをしていたそうだが、ずーっと雨に降られていて、途中でキャンプ道具を家に送り返してしまった、といっていた。
私はまだ降られてないと言うと、「信じられへん!」と言っていた。

うだうだしているとライダーがぽつりぽつりと増えてきた。
そんな中、チューリップハットで鼻から下はバンダナをぐるぐる巻きという非常に怪しい格好の女性も到着。昨年は原チャリで北海道に来たというツワモノ大阪人。

ちょうど飯にしようとしたところで、この女性ライダーが「すしロード」へ行くというので、一緒に行くことにした。
他のライダーもさそったが、おっちゃんはすでに風呂にはいったあとでまったりしていて、9Rの若者はバイクに乗るのが嫌だといって1000円分買ってきて、などといって一緒に来てくれない。

地図で大体の距離を頭に入れて2台で出発。
彼女の運転の腕が分からないので、すり抜けはしないで車の流れに乗って走る。
6kmほどですしロード到着。
彼女はこんなに遠いとは思わなかった、とか言っている。
地図見りゃわかるだろ!と言ったら、見方がまだよくわからない、とか言うし(笑)。
ツワモノなんだか初心者なんだかわからないけど、チャレンジャーであることは間違えなさそう。

バイクを止め、わざとメットを持って入店。
席につくと「バイクで旅行中の方ですか?」との質問。
もちろん「はい、そうです」とこたえると、ライダー様サービスのサーモンが2人の前に運ばれてきた。
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ネタもでかい。そして旨い!
そのあとは普通に回転しているのを食べる。サーモン以外のネタはふつうサイズ。
私は7~8皿で腹いっぱい。
彼女はもっと食べてて、蕎麦まで食べてた。

ライダーハウスへ戻るとライダーが増えていて、さらに大阪人比率が非常に高く、漫才のような爆裂トークが炸裂。
情報交換もできたし、やっぱりライダーハウスはいいな~。
尚、このライダーハウスは女性部屋がないので全員で雑魚寝。

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この日の走行300km。

続く