大相撲の幕内力士、黒海と臥牙丸の２人が初場所中の１４日朝、
東京都墨田区の飲食店で酒に酔い、店内の備品を破損させて
いたことが明らかになり、これを受け日本相撲協会は２４日、
２人に厳重注意した。
事情聴取の報告を受けた放駒理事長（元大関・魁傑）によると、
臥牙丸が母国で親しくしていた人が亡くなり、黒海が励ましていた
という。放駒理事長は「帰り際、手を添えたものが壊れた。
酒は飲んでいたが、けんかとは聞いていない。そんな時間まで
飲んでいるのが問題だ」と話した。２人はともにグルジア出身。
本所署によると、１４日午前７時半ごろ、２人はインド料理店で
けんかになり、客席の間仕切りのガラス部分にひびが入ったという。
本人同士はけんかのつもりでなくても、大相撲の力士
（特に臥牙丸は体重約２００キロ）が酒の勢いで加減がきかなくなれば
その体は凶器になる。また、いくら同じグルジア出身とはいえ
理事長の言うとおり場所で対戦する可能性があるのに
朝まで一緒に飲んでいることが問題。ちなみに黒海は今場所、
右肘を痛めて大きく負け越し来場所の十両陥落が決定的。