目覚めると虫になっていた。

 

 

でも、毒虫じゃないよ。

 

 

背中がツルリとした小さな甲虫。

 

 

草陰から見上げると長く長く伸びたタンポポの茎が。

 

 

タンポポは綿毛になるのに合わせて茎を伸ばす。

 

 

出来るだけ遠くに種を飛ばせるようにね。

 

 

綿毛を広げたタンポポは暖かそう。

 

 

外は肌寒いから中に入ろっと。

 

 

 

 

ふわふわして、いい感じ。

 

 

さらに進むと向こう側の光が。

 

 

キラキラして綺麗。

 

 

 

 

暖かくて、ついウトウトしてしまった。

 

 

そして、目覚めると人間になっていた。

 

 

せっかく気持ちよく寛いでいたのに。

 

 

でも、まあいいや。

 

 

虫の世界は危険がいっぱいだからね。

 

 

木の芽のふりしたハナグモもいるし。

 

 

ほら、こんなの。

 

 

 

 

人間の世界はどうなの?

 

 

平和な世界だといいな。