以前、あるTV番組で保護者の学校側へのとんでもない要求について取り上げていました。

コメンテーターからは、そのような保護者と先生が対立するのではなく保護者会のような場での話しあいを強化すべきとのコメントが出ていましたが、当時の私は、そんなことでは解決しないだろうと思っていました。

 

実際、共働きが求められる社会が広がるにつれ、学校関連の取り組みへの参加はますます難しくなっていると考えられますし、それどころか地域の自治会のように持ち回りで何らかの役割を求められる構造の全てにおいて、公平に個人が時間を割いて担うことが難しくなってきているのが今の社会の現状だと思います。

 

マンション等の集合住宅の増加も、この傾向に拍車をかけてしまっていますね。

 

さすがに回覧板などは、ネットで公開するようにして、更新されたら通知される仕組みを各地の自治体が自治会向けに提供してくれたら良いと思いますが、現在、ボランティア的に行われている地域のそれぞれの役割を、しっかりとした給料の支払われる仕事として定義しなおしてしまうのが良いのではないでしょうか。

それによって、ある程度、時間の自由度が得られる仕事が生まれるでしょうし、専門的な知識やスキルを持っている方に対応していただくことで内容もより改善されるはず。

 

ボランティア的な活動にも給料が支払われるように社会の構造を変えていくことは、働くことの多様性拡大にも寄与すると思います。

 

 

 

さて、ここからは、以前のあるTV番組を観て考えた当時の勝手なケーススタディー。

もうこんなクレームは無くなっていると良いですが。

 

 

[クレーム]

子供が小学校で石を投げて窓ガラスを割ってしまった。

しかしウチの子は悪くない。悪いのは校庭に石を置いていた学校側だ。

 

[対応のケーススタディー]

その理論が通用するのだとしたら、石を使って窓ガラスを割る子供を世の中に存在させたあなた方がそもそも悪い、という可能性も発生するのではないでしょうか。

そのあなた方を存在させたあなた方の両親も悪いし、そのまた両親も悪い。

さらにそのまた両親も。

少なくともサヘラントロプスくらいまでは責任の追及が出来そうです。

しかし、それ以前の先祖は、石を投げるという身体的な機能、或いは石を投げるという意識を持たない可能性がありますので、一概には悪いとは言えないでしょう。

さて、では何が悪いとお考えになりますでしょうか。

 

 

[クレーム]

集合写真でウチの子が中央にいないというのは、どういうことか。

 

[対応のケーススタディー]

幾つかの特徴的なケースが考えられます。

 

まず、背の順で並んでいる場合です。

この場合、クラスのメンバーは一年を通じて同じですから、短期の対策としては背を伸ばしたり縮めたりする手術を受けてから写真撮影に臨むのが良いでしょうね。

ただし、皆が成長期の学年である場合は、身体測定と写真撮影の日程を良く確認したうえで手術の日取りを決めるよう気をつける必要があります。

日々の傾向把握が大切です。

 

全く自由に並んでいる場合の対策は大きく異なります。

この場合は、お子さんの意思の力により実現できる可能性がかなり高いです。

中央を押さえられないとしたら、それは、お子さんのうっかりミスかもしれません。

なぜ押さえられなかったのか、親子でしっかりと話し合い次につなげることが大切です。

ライバルがいる場合は、素直にその良いところを認め、自分のものとするのも良いでしょう。

 

それから、先生の指示による場合ですが、率直に言って先生は誰が中央になるかなんて、そんなことはあまり考えていません。

写真撮影の際にクラス全員の希望(彼女の隣が良い、彼の周りは嫌だ等)の全てを満たす最適解を求めるには、数学の先生の助けが必要です。

しかし仮に数学の先生が最適解を提示することが出来たとしても、常に例外発生の可能性があります。

この場合は、現代文、美術、音楽、保健の先生の助けを借りることにより個人の持つ条件を緩和する方向での理解による解決を図ります。

これらの対応は、各先生方の所定の勤務以外の時間を消費しますため有償とさせていただきます。

また、次回の写真撮影に限り、撮影の2ヶ月前までにご依頼をいただいた方には特別価格で中央枠を確保いたします。但し、ご希望多数の場合は、最高値でのご希望をいただいた方に決定いたしますのでご了承下さい。

なお、いただきました費用の一部は、子供達の学校生活をより良いものとすることを目的とした環境整備に活用させていただきます。

 

 

[クレーム]

授業中に取り上げられたスマホを返して貰えなかった3日分の基本料金を払え。

 

[対応のケーススタディー]

なるほど、確かに利用出来なかったわけですからね、そのように仰りたい気持ちはよく分かります。

でも、考えてみて下さい。

先生は授業中にスマホで通話やメールをさせないために携帯を取り上げたのです。

これは授業に集中しない生徒への罰であり、また、その生徒の将来のための投資であると言える授業を受ける権利を守るための行為に他なりません。

いいでしょう。

次回、あなたのお子さんがまた授業中にスマホを利用したとしても、先生は取り上げません。

その代わり、本来罰としてスマホが利用出来ないはずであった期間の基本料金相当の金額を罰金として徴収します。

なお、いただきました罰金の一部は、子供達の学校生活をより良いものとすることを目的とした環境整備に活用させていただきます。

 

 

[クレーム]

義務教育なのだから給食費は払いません。

 

[対応のケーススタディー]

分かりました。

あなたのお子さんは給食を提供される権利を失います。

その代わり、給食の時間については自由に校外に出ていただいて構いません。

但し、その時間帯に発生したあらゆる出来事について、学校側は一切の責任を負いかねます。

が、お子さんが校内にいる限りにおいては、学校はあなたのお子さんを全力で保護します。

それが私たちの義務だからです。

ですから、お子さまにはお弁当をお持たせになることを推奨いたします。

但し、そのお弁当により発生したあらゆる出来事について、学校側は一切の責任を負いかねます。

給食の提供には発生する可能性のある問題を回避するために考慮された非常に多くの現場の労力と税金がかけられています。

給食費を払わないのでしたら、その成果と価値を得られないのは当然です。

もしも、経済的な問題がある場合は、行政へのご相談をお勧めします。

 

 

 

いつの世の中にも、自分勝手な人は存在するもの。

ですが、意識を変えてもらえるように社会全体で働きかけながら、環境を改善していけると良いですね。

 

ワールドカップの会場で試合後にボランティアで清掃を行い、世界から賞賛されているサポーターの皆さん。

いつもながら、とても素晴らしいと思います!

 

でもその同じ国の人間が、たばこもゴミも道にポイ捨てがこんなに多いなんて。

とても残念なことです。

恥ずかしいですよね。

本当に。

 

 

 

 

 

 

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