この話も、残しておくことに。
真冬の向日葵。
そのイメージは、厳しい寒さに立ち向かい凛として太陽に対峙する花。
孤独に佇むその花の周りだけが、すこし暖かく輝いて見える。
色のない世界の中で鮮やかに揺れる大きな花。
蝶も、蜂も、やってくることはないのだけれど。
昔のミスチルの歌にも出てくる真冬の向日葵。
冬が誕生日の彼女に大好きな向日葵を何とかプレゼントしたい、なんていう企画もどこかの番組であった気がします。
でも、実際には、真冬の向日葵ってどんなのなんだろう。
観察開始。
9月、初秋の向日葵、まだ普通に咲いている。
その中に不思議なのが一輪。
これ、これ。
なぜか真上を向いてる。
向日葵はキク科だけど、冬を意識して大きな菊にでもなったつもりなのだろうか。
11月、晩秋の向日葵。
かなり肌寒くなってきたけど、まだ咲いている。
でも花は、かなり小さいですね。
やはり、強い太陽の光と暖かさがなければ向日葵は大きくなれないようです。
12月、初冬の向日葵。
寒い。
まだ咲いている。
気温が低いので、なかなか萎れない。
このままドライフラワーになってしまうのでは、という気もします。
雪が、降りました。
氷点下の日が続きます。
1月、厳冬。
真冬の向日葵。
これが、飾ることのない真冬の向日葵の姿。
でも、それでいいと思う。
いや、それがいいのだと思う。
夏の思い出を宿した、そんな向日葵の姿が、美しいと思います。