今回は父ヒロシに特化した、個人的に大好きなエピソードのご紹介です。
個人的に父ヒロシに関しては友蔵以上に神回が多いと思っています。
因みに私がちびまる子ちゃんで一番好きなキャラは父ヒロシです
『まるちゃん ハイキングに行く』の巻(1期 38話)
折角の行楽シーズンなので家族でハイキングへ行こうと張り切るお母さん。
しかしまる子、お姉ちゃん、父ヒロシは全くやる気を見せず、ハイキングに反対するなどだらしのない様子。
お母さんの一喝でハイキングに行く事を承諾させられた三人ですが、当日になって急にお母さんは用事が入ってしまい嫌々三人で行く羽目に。
最早目的はハイキングではなく「外で弁当を食べる」に変更されつつある三人ですが、それなりに楽しむまる子とお姉ちゃん。
相変わらず父ヒロシはやる気を出しませんが、カメラマンとして活躍します。
お姉ちゃんだけ素敵なポーズで撮影してもらっているので、インパクト勝負に出たまるちゃんはしいたけの看板と撮影
これらの写真も父ヒロシにすればハイキングに行った証拠として提出するだけの代物でしかなく、バンバン撮り続けた結果フィルム残数を確認してみると…
フィルムが入っていない…
写真を楽しみにしている子供達に真実を明かす事が出来ぬまま、ようやくお弁当タイム。
気合いの入ったお弁当を味わった後、さっさと帰ろうと言い出す父ヒロシに当然浴びせられるブーイング。
しかし帰ろうとするけれど、先導する父ヒロシについて行くとどんどん人気のない場所へ向かっている様な…。
そして、遂に途切れる道に絶望する三人。森の中で迷ってしまったとは…
活路を見出そうとする父ヒロシ、今夜は野宿と諦めて焚き木を集めるまる子、その二人に間に挟まれてパニックになるお姉ちゃん。
必死に生還を願う子供達の眼に映るのは、父ヒロシが木に登って道を探そうとしている何とも頼りない様子。
しかしヒロシの努力の甲斐あってか、何とか麓におりる道に戻る事が出来た三人は、帰る途中で美味しそうなきのこが沢山生えているのを発見します。
父ヒロシの「小さい時に食った事がある」という言葉を信じて、張り切って収穫を始める三人。
両手に抱えきれない程収穫した三人は大満足で帰ろうとしますが、何か言いたげな視線を送ってくるおじさん登場。
勝手にきのこを採って怒られるのではないかと内心ドキドキしていた三人ですが「誰でも採ってもいい」と答えるおじさんにヒロシは「何か言われる筋合いはあるんですか」と反論。
そしておじさんが返した言葉は
「それは笑い茸でな、ひとつ食べたら笑いが止まらなくなる、ぁふたつ食べたら踊りだして止まらなくなる
、っちゅーやつなんだよ」
『本当に食べたからこそ、こんなヘラヘラした男になったのかもしれない』というナレーションが、父ヒロシという人格を最大限に表現している様な気がしましたw
『まるちゃん お花見に行く』の巻(1期 66話)
学校で花輪君から夜桜の魅力を聞かされたまるちゃんはどうしても行きたいと駄々をこね始めます。
最初は無視していた両親ですが、大泣きして喚き散らすまるちゃんに観念して父ヒロシが付き添う事に。
しかし道中カップ酒を買って出来上がり始めた父ヒロシは夜桜の美しさに圧倒されてしまいます。
最初は夜桜と夜店の食べ物を楽しんでいた二人ですが、とある会社の花見の席に強引に参加させられてしまいます。
盛り上がる雰囲気に父ヒロシは意気揚揚、「旅姿三人男」を披露するなど調子に乗ってしまい、まるちゃんはげんなり。
しかし流石血筋、おだてられてまるちゃんもお得意の山本リンダを披露してしまう事に。
二人の調子が最高潮に達した時、友達のよし子さん一家と花見に来ていたお姉ちゃんが同じ公園に辿り着いてしまいます。
一際賑わっている輪を見て「花より団子ってああいうのを言うのかしら」と苦笑するよし子さん一家につられて笑っていたお姉ちゃんは、よし子さんが放った次の一言で凍りついてしまいます。
「あら?あの子、さくらさんの妹さんじゃないかしら」
愕然とするお姉ちゃんは他人の振りをして、この場を去ろうと必死によし子さん一家に訴えますが、運悪く先にまるちゃん達に気付かれたお姉ちゃんに向けて、その場の会社員全員を巻き込んで「お姉ちゃーーん」コール連発。
「私にはあんな魔術団の家族はいない……」
ひきつるお姉ちゃんに誰も声をかける事が出来ない程何とも不憫で…w
そんなお姉ちゃんに目もくれず、踊り狂う2人の「ハイヤーハッハー」の掛声は何年経っても耳に焼き付いて離れませんでした
『まるちゃん 結婚式に出席する』の巻(1期 78話)
まるちゃんの大好きないとこのみやこお姉ちゃんが結婚する事になり、まるちゃん一家は結婚式に出席する事に。
しかし出席するだけなら気が楽だったものの、何とお父さんにスピーチの依頼が来たのでさあ大変
本まで買ってスピーチの練習を始めるものの、家族の前でもあがりっぱなしの父ヒロシに家族はやいやい騒ぎたて、遂には逆ギレする父ヒロシ。
結局不安を残したまま結婚式当日を迎えてしまう事に…。
結婚式がおごそかに進められていく中、父ヒロシはスピーチの事で気がそぞろ。
遂にスピーチの出番が回ってきた父ヒロシは案の定ガチガチに緊張してしまっており、家族の不安も頂点に到達。
そして父ヒロシが放った一言目は
「私は親戚の人です」
続いて「ご列席の皆様にはご多忙中にもかかわらず」と言う所を
「ごっ…ご列席の皆様には、ご…ゴタゴタ中にも関わらず」
とんでもない間違いを犯してしまい、会場は笑いに包まれます。
もう後戻りできなくなった父ヒロシは開き直って「色々言おうと思ってましたが忘れました。とにかく二人とも末永く幸せに暮らして下さい」と締めました。
父ヒロシのキャラがあってこその味のあるスピーチだったと思います。
大役を果たした父ヒロシでしたが、やけ酒を起こして酔っ払った結果花嫁のブーケを獲得してしまうなど、やっぱり父ヒロシだな…という笑えるオチを生みだすのです。
『学校のバザー』の巻(1期 99話)
毎年小学校で児童が家でいらなくなった物を持ち寄ってバザーを開くと言う。
まるちゃんも早速家でお母さんといらない物を探しますが、おじいちゃんもそれを聞きつけ協力する事に。
おじいちゃんがバザーに持って行けと差し出したのは古新聞だのゴミばかり
そのゴミの中に奇妙奇天烈なデザインの帽子を見つけたまるちゃん。
おじいちゃんは「それ、変なのじゃろ。こんな可笑しい物被らないなぁ、こんなのまで取っておいたんじゃ」と被っておどけて見せます。
しかしその帽子はまるちゃんが一昨年おじいちゃんの誕生日にあげた物だと判明し、凍りつくおじいちゃん。
慌ててこの帽子は大事に取っておくと言うおじいちゃんに「じゃあ今年の冬も被ってくれるんだね」と要求され、後悔先に立たずなおじいちゃんであった…。
バザー開催日、まるちゃんはいつも通り駄々をこねて父ヒロシを連れて一緒に行く事に成功。
最初は乗り気ではなかった父ヒロシですが、段々あれもこれもと買い続けて行くうちにとんでもない量になってしまいます。
お姉ちゃんにと趣味の悪いパンタロンを買ってきたり、くだらない置物などを買ってきて「折角家が片付いたのにしょうもない物を買ってきて」と徹底的に非難を浴びる二人。
名誉挽回の為、これは便利だと父ヒロシが切り札に出したのは、
やかんのお湯が沸騰した時にピーと鳴って知らせる奴…
それも全く相手にされず、落ち込む二人。
唯一お母さんが食いついたサラダ油セットに父ヒロシは意気揚揚とまくしたてるが、何とそれはさくら家で出品した物…。
あろう事か出品した物をわざわざお金を出して買い戻してくる父ヒロシにどうしようもない空気が漂います
結局二人の買ってきたいらない物は来年のバザーの為に保管される事になるのでした(苦笑)。
『お父さん 北海道へ行く』の巻(1期 124話)
町内会の旅行で一週間、北海道へ行く事になった父ヒロシ。
まるちゃんが北海道に夢の様な世界をめぐらせている頃、ヒロシはバスの中で酔っ払って「私バカよね~おバカさんよね~」と大声で歌い、バカっぷり全開。
旅の行く先々でまんじゅうばかり買い、それを町内の人に指摘されると「まんじゅう屋を開いてやるっ」と開き直り。
更にラーメンを3杯食べて気分が悪くなったり、旅館のお風呂に3時間も浸かった挙句のぼせて町内の人に担ぎ出されたり、もう散々。
翌日さわやかな朝を迎えて満足そうな父ヒロシに町内の人は「さくらさん、今日は無茶しないで下さいよ。昨日は大変だったんだから」と苦言を呈します。
そこでやっと自分が色々やらかしている事を自覚する父ヒロシ…。
小樽ではガラス細工の店で商品を壊して「またさくらさんか」と言われる始末。
反省するヒロシはみまつやの親父と寿司を食べに行く道中、似顔絵を描いてもらう事に。
我儘を行って美男子に描き上げてもらった上、「さっぽろラーメン」と文字を入れてくれととんちんかんな要求をしてしまいます
このさっぽろラーメンの似顔絵は、唯一褒めちぎったまるちゃんへのお土産となり、一緒に強請っていた木彫りの熊までプレゼントされて、まるちゃんの学習机の周りは混沌としてしまいますが、本人は満足そうだったので誰も咎める事はなかったのでありました…。
たった5話だけ紹介しただけでも父ヒロシってとんでもないキャラだという事がよく分かりますよね
父ヒロシに関する感動エピソードもありますが、今回はあてにならないヘラヘラ男な所が好きで笑えるエピソードを中心にご紹介させて頂きました