子供を叱る。の巻 | 人生空回劇場

人生空回劇場

一生懸命耕して種を植え続けてるつもり。

コツコツ水をやって気ぃ使って日に当てたり。



だけどなかなか実を結ばない私の人生。 嗚呼、空回り。



とは言え、人生、本音と建前 紙一重。  あんまり難しく考えずにいきましょ。

この間彼氏と話をしていて、子供がごねた時に大人って何をすれば正解かって話になった。


と言うのも、その前に食事をしていたレストランで、靴を履いたままボックスシートに上った子供がいて、親はそれに対して叱る訳でもなく・・・ 頭をなでてあげながらオデコにキスしてた。

勿論この国に限らず家の中で靴を履いたままという習慣の人たちは、ベッドにだって靴のままあがる人たちだからね、アレをどうこうって言っていいものなのかどうか私には判断がつきかねるのだけど、、、


日本人だったら間違いなく“良くない事”でしょう。 電車の中とかで子供が靴をはいたままシートに登ってるのに親は知らん振り!なんて話も良く聞くけど、アレだって注意に対して逆ギレする親たちも悪い事だと分かってるからキレるんだよね、絶対。

もしホントに知らない事を指摘されたら、意外と人って素直に聞くもんだと思うもん。


で話を元に戻すと、

この間まで日本にいて、やっぱりファミレスなんかでも同じ光景を見かけたのね。 すると殆どの親が周囲の視線を意識して子供に注意をする。 やりたい事を止められたのと親が周囲を意識しているのを子供が、多分、敏感に察知して「え~・・・何でダメなの~。」とか言ってゴネ始める。

それを親が「いいから、大人しくしてなさい」とか「他の人の迷惑になるから」とか子供が理解する為に必要なキーワードが一つも入らない言葉で言う事を聞かせ様とする。

すると、子供は「面白くない」というごく当たり前の感情でグズリ始める。 

・・・親がイライラする。

・・・それを察知した子供が不安になってまたグズる。

・・・余計イライラした親が何とか子供を黙らせようとする。

・・・子供は更に泣き喚く。

ネバーエンディングストーリーだよ。(汗)


周りで見ててこっちまでイライラするもんな。親はそれどころじゃないだろうけど。(笑)

それを見ている人達の思ってる事は「いい加減にしろよ」とか「親も大変ね」とか「うるせーな」とか、大方そんなところだと思う。


じゃあ、自分がその立場になったらどうする?

子供がよほど大人の考え方を理解する素晴らしく出来た子じゃない限り、実は難しいことだと思うのね。 本能に忠実だから子供ってのはとりあえず、やりたい事をやってみる。 そこで大人の「あ!」って見咎めた顔を見て「やばい、これっていけない事なんだ」って察する。 

普段から言い聞かせる事とそれを子供がちゃんと理解しているかってのはイコールじゃないと思うから、注意する場面ってのは私は必要だと思うのね。 注意されて初めて「ああ、こういう事だったんだ」って理解出来る事もあるだろうから。


だけど私も「大人」の一人として、こういう事がその理屈やマニュアル通りに行かないって事は分かってる。 感情が伴うからいつも冷静って訳には行かない。

そこで、だ。

私は日本で7ヶ月一緒に過ごした甥っ子に使った技がある。

それが効果的かどうかは人(というかその子)によるけど、うちの甥っ子には効果テキメンだった。


ある時甥っ子がわがままを言ったの。 それが何だったか覚えてないけどママに「ダメよー」って言われて納得いかないとばかりにゴネ始めた。 しまいには妹にまであたり始めたから、私は「おいおい」と口をはさんでしまった。

そしたら「だってー!僕はどうしてもそうしたいんだもん!」と強烈なアピールを始めたから言ってやった。


「じゃあさ、どうしてそれがしたいか、ちゃんとぶぅちゃんに話して頂戴? それで私が“ああ、そうっか。じゃあ仕方が無いね”って思ったらぶぅちゃんが一緒にやったげる。出来るかどうかは自分次第だよ。がんばれー。(棒読み)」


すると、話している内にどうしてやったらダメなのかって大人の言い分を自分で導き出す機会にもなった様で、最後には「やっぱりいいや」で終わる事が多かった。

その代わり“これ位ならいいかな”って事は途中で「そっか、分かった。じゃあぶぅちゃん付き合ってあげる♪」って言って5回に一回位はがんばって説明したご褒美をしてあげた。

(コレ、時々聞いてあげるってのがミソで、毎回言い分を潰してたら「どうせ話したってダメじゃん」って事を覚える。)


ま、もともとうちの甥っ子はあまり外ではワルガキタイプじゃない様なので、あまり大変な事もない様だけど、それでもちゃんと納得させてあげるってのは大変だよね。

分別ついてるはずの大人だって難しいんだもの、本能むき出しの子供相手が大変じゃない訳がないさね。


子供を持っている方達、がんばってくださいねー。