「地下鉄に乗って」を観ました。の巻 | 人生空回劇場

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一生懸命耕して種を植え続けてるつもり。

コツコツ水をやって気ぃ使って日に当てたり。



だけどなかなか実を結ばない私の人生。 嗚呼、空回り。



とは言え、人生、本音と建前 紙一重。  あんまり難しく考えずにいきましょ。

小説や漫画など読み物が原作という映画はとかくガッカリしがちですよね。

原作にはいない登場人物がいたり、話が違っていたり。

その中でも一番ガッカリ度が高いのが、登場人物のイメージと違う場合。

漫画のアニメ化でも言える事だけど、「動画化なんてしないで放っておいて欲しかった」なんて思ってしまうのも多いです。


じゃあ観なきゃいいじゃんって話なんですけど、どうしてでしょうねぇ。

映画館に行ってまでは観たくないけど、レンタル出来るなら観ちゃうんですね。 で、勝手な文句を言っちゃう。ホント勝手です。(笑) 


浅田次郎原は結構好きな作家さんなので本屋さんで並んでいたら殆ど手に取ってしまいます。 私の本棚の「あ」の部分は全て浅田次郎で、「プリスン・ホテル」みたいな任侠物以外は大体好きです。


そんなこんなでこの小説も読みました。

地下鉄(メトロ)に乗って (講談社文庫)/浅田 次郎
¥580
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今書いていてふと思ったけど、浅田次郎の本で結構な割合で「戦争」を絡めて来るんですよね。 いや「戦争」って言ってもドンパチシーンっじゃなくて、時代背景としてね。

これもそういう意味では「戦中・戦後」を生きた父ってのが出てくるのね。

ある種ファンタジーちっくなんですけどね、良い話でしたよ。


この本を読み終わった辺りに映画化される話をネットニュースで見てたんで観たいなーと思ってて。 でもアメリカにいる状態じゃ無理かななんて思ってたんだけど、思いがけず一時帰国と相成りまして。

さっさと帰るつもりが少し長くなりそうだってんで、レンタルビデオの会員になりました。


で、借りたDVDがこれ。

地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション
¥3,441
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父親役が大沢たかおだって時点で盛り下がった私でしたが、観たらなかなか良かった。 あんな演技も出来るのねって。 始めの傍若無人振りは大沢よしおだって気付かなかったもんな。

主人公は堤真一なんだけど、この人は間違いないよね。 共演した女優さんは必ず戴くってプライベートを聞いてからはあまり好きじゃなかったんだけど、演技は好き。 安心して観れる。 勿論コレも良かった。 ただ、相変わらず「お父さん」役は向かないかなぁってのは私の個人的主観。


おとき役が常盤貴子ってのはまぁまぁかな。 上級女優かどうかは別として、スレた役から清純派やお嬢様役もソコソコ演れる人だから、良かったんじゃないでしょか。


おときに限らず、読んだ小説の映画化特有の「ガッカリ」は無かったよ。

一番嬉しかったのは、かなり原作に忠実に作られてるところかな。

監督、脚本家さん、ありがとう、だよ。


秋の夜長に一度いかがですか。