お正月。
家族や親戚が揃って過ごす、あたたかな時間。
久しぶりの里帰り、友達や恋人との再会。
たくさんの人たちにとって大切な日に能登で起こったことは、
「この世の起こったことすべてに意味がある」
そんなの嘘だと思いたくなるような出来事で、
それが今現在も続いている。
阪神淡路、東日本、熊本。いくつもの大地震を経験してきた日本だ。
きっと遠からず復旧していくに違いない。
そんなのは子供じみた想定だと言わんばかりに、一ヶ月が経とうとしている今もなお、
能登のみんなが苦しみと悲しみの真っ只中にある。
テレビに映った能登の現実は、ほんの一部だろうけれど、
画面ごしにそれを知るたびに心が痛む。
なんとかならないものか。
助けに行きたい。
そう思っても今は、かえって迷惑になってしまう状況にある。
それならば今、ここにいてもできることを。
そう考えていた矢先、この物産展のニュースを目にした。
早速行ってきた。
売上の一部が義援金になるという。
今、僕にできることはこれぐらいしかない。
それでも、気持ちだけでも能登のみんなに届いてほしい。
どうか頑張って。
どうか健やかに。
一日も早く心穏やかに過ごせる日々が戻りますように。
この気持ちだけでも届いてほしい。
同じニュースで、石川県・輪島市にある日本航空石川高校が、
春のセンバツ高校野球大会(甲子園)への出場が決定したことを知った。
野球どころではないほどの被害を受け、選手の何人かは避難所で生活し、
山梨県の系列校へ野球部ごと避難して練習を続けながら、つかみ取った甲子園の切符。
応援したい。
精一杯プレーしてほしい。
能登の、そして全国の希望の光になってほしい。
その頃にはきっと
春風が吹くだろう。