新釈漢文大系 第110巻 詩経 上 | K's読書室

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読んだ本の紹介をしたいと思います。

「新釈漢文大系 第110巻 詩経 上」(石川忠久、著/明治書院)を読了しました。読了とはいっても、「書き下し文」と「通釈」だけ読みました。後の部分は、例にもれず、私にはまだ過剰なので、読みませんでした。その代わりではありませんが、「書き下し文」は、2回ずつ「音読」しました。

この本は、「新釈漢文大系」でいうと、「詩経 上 中 下」と全三巻あるうちの「上巻」にあたります。

私の理解では、「詩経」は、「四書五経」に言うところの、「五経」のひとつだと思います。

この本を読んで、私が思ったのは、思っていたよりも、「女性」の立場からの「詩」が多かったということです。印象論の域を出ませんが、そのような気がします。

それから、「論語」に、「詩経」について、記憶があいまいで申し訳ありませんが、確か「思い邪なし」と評するくだりがあったと思います。私の印象でも、率直な歌いぶりだったと思います。時代は、「詩経」の方が圧倒的に古いですが、なんとなく、日本における作品で言うと、「万葉集」を読んでいるような気分になりました。すべての意味が分かって言っているわけではないところが、つらいところですが、そういう気分になりました。

今後は、「詩経 中」をいずれ時を待って読むことにしたいと思います。「詩経」はしばらくお休みするかもしれません。