いつもの原生林へ行ってきました。
青葉が目にしみ、そして鳥の観察も一番いい時期です。

鳥用のレンズは持っていかないので鳥の写真はありませんが、その分たくさんの花や景色を写してきました。束の間の原生林気分をどうぞ。



この谷で一番大きいトチノキ。今年も元気に青葉を付けています。花も咲き始めました。



5月末だというのに、まだ雪の残っている場所がありました。

今年は季節の巡りが遅いのかもしれません。春の花がまだ残っていました。

ミヤマカタバミ


ニリンソウ


シハイスミレ


これはなんでしょうね。スミレに詳しい同行の友人も良くわからないとのことでしたが、結局シロバナシハイスミレではないかということになりました。珍しいそうです。


この季節は、実生の芽もたくさん見られます。

ブナの幼木


ブナの幼木2


トチノキの幼木


テツカエデの幼木


テツカエデはシカも食べないようで、毎年たくさん残っています。


??


マムシグサ (実生じゃないけど)


キノコもいくつか。

ブナノミタケ この小ささが伝わるでしょうか?
ブナの実に生えるキノコで、数ミリしかありません。


チャワンタケ






シカが好まないので増えた植物に、トリカブトの仲間とバイケイソウなど毒のある草のほかに、オオバアサガラという木があります。
かつての湿地に、すごい勢いで増えています。ところが、この木にもシカが目をつけたようです。

背に腹は換えられないというところでしょうか。
幼木に限ってかもしれませんが、シカが食べた跡があちこちにありました。


生き物も紹介します。(爬虫類、両生類も含まれていますので、嫌いな方は閲覧注意)

ヒメクロサナエ 最上流部にいるトンボだそうです。


カナヘビ  まだ幼いのか、近寄っても逃げませんでした。


アズマヒキガエル  これは東日本に多い種だそうですが、なぜか京都に。


シマヘビ  実はこれ、3匹も同じ場所にいたんです。お見合いの邪魔をしてしまったのかもしれません。


なんという名の蛾でしょうね。図鑑を見てみたけどわかりませんでした。

このほかにも、シオヤトンボ、カワトンボ、ミヤマカラスアゲハ、タゴガエル、モリアオガエルなどがいました。あ、エゾハルゼミもそろそろうるさくなってきました。


お口直し(笑)に、ちいさな可愛い花を。

タニギキョウ 大好きな花。


サワハコベ


こんなのも。



以前はアシウテンナンショウと言っていたんだけど、細かく分けていたものをまとめてヒロハテンナンショウと言うようになったそうです。アシウテンナンショウのほうが好きなんだけどなあ。

鳥はやっぱりにぎやかでした。
この時期は今年生まれたばかりの幼鳥を見られることも楽しみのひとつ。
まだ子育て中のものが多いですが、いくつかの種類ではヒナ連れでとても忙しそうにしていました。
今回観察したのは40種でした。


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現在、この森への立ち入りは厳しく制限されています。
私たちは20年近く前からこの森で野鳥調査をしています。調査ということで入林を許可されていますので、そのついでに、その風景や自然の営みをご紹介しています。