1977年3月初版
今から、44年前

この詩は、国語の教科書にも載った
茨木のり子さんの代表作



ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから
水やりを怠っておいて


苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも
下手だったのはわたくし



初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが
ひよわな志にすぎなかった





この詩にどれだけ励まされただろう


「初心消えかかるのを、暮らしのせいにはするな」
「そもそもが、ひよわな志にすぎなかった」


自分の目標を諦めたことの
言い訳をしてはいけないと
思った。


志を高く、持ち続ける
強さが自分にはなかった。
現状に甘んじてしまった
弱さがあった(今もある)。


44年前の詩集をずっと持っていた
捨てられなかった。

「自分の感受性くらい、自分で
守ればかものよ」と茨木のり子さんの
エールは常に胸に響いている。


今回が、101回目の投稿となった。

もう少し、「読書」「本」について
書いて行きたいと思う。
5月くらいからは、少しずつ新分野を
開拓したいと思う。