札幌の名店 ボイジュ で味わった「マサラヴァ」を、これまでルーカレーの最高峰としてきました。しかし同店が ピカンティ へと業態変更し、ルーカレーの提供がなくなった今、私の中で新たに“ベスト5入り”を果たした一皿があります。
それが、静岡・沼津の カレーJIB の名物「レンダンカレー」です。
一見すると具材の見えないシンプルなルーカレー。しかしスプーンを入れた瞬間、その印象は一変します。ルーの奥には、長時間煮込まれて繊維がほどけるほど柔らかくなった牛肉がたっぷりと潜んでおり、濃厚な旨味とスパイスの深みが幾層にも重なります。まさに“見た目に騙される贅沢”とも言える一皿です。
特筆すべきは、その辛さ設定。通常メニューでは辛さの調整が可能ですが、「レンダンカレー」に限っては最も辛い仕様のみ。刺激的な辛さの中に、肉の甘みとコクがしっかりと感じられ、辛党にはたまらない完成度です。
なお、同店は沼津市内に複数店舗を展開していますが、中でも足高店はボリューム満点で知られる“激盛り仕様”。中盛でも一般的な感覚を大きく上回るため、初訪問の際は注意が必要です。とはいえ、食べきれなかった場合にはテイクアウト用のパックを用意してくれる心遣いも嬉しいポイント。半分は店内で、残りは翌日にゆっくり味わう——そんな楽しみ方も、この店ならではの魅力でしょう。
辛さに自信のある方には、ぜひ一度体験していただきたい一皿です。ルーカレーの新たな到達点が、ここにあります。
