他国の軍隊と協力したいのかしらね、平和国家日本。
第一次大戦において参戦動機がほぼなかったイギリスは、
自国民への説得のために情報戦を利用しました。
<いかなる国にあっても若者に死を覚悟させるには十分な説明がいる。
なぜ戦うのか。それを納得させなくてはならない。
そのためにはロジックよりも感情に訴える必要があった>
戦争中に大活躍した日本のアニメ映画
イギリスはドイツを極悪国とする情報戦を開始します。
首相に作業を任されたマスターマンは、
イギリスを代表する知識人をメンバーに揃えました。
空想小説家のH・G・ウェルズや、
推理小説家のアーサー・コナン・ドイルも・・・
彼らによって発表されたのが「レイプ・オブ・ベルギー」
ドイツ軍の残虐行為を生々しく描写したもので、
そのソースはベルギー政府発表資料やベルギー難民の証言です。
アメリカ人の従軍記者はベルギーにはそのような虐殺はなかった、
と寄稿していますが、高揚した英国民感情を煽るには十分でした。
(渡辺惣樹「戦争を始めるのは誰か」より)
「戦争が起これば最初の犠牲者は真実である」ジョンソン米上院議員
戦争と新聞: メディアはなぜ戦争を煽るのか : 鈴木 健二 より
<新聞社が無傷で戦後もそのまま生き永らえたのは、
GHQに全面協力したからである。
GHQは水も漏らさぬ検閲制度を敷いて報道管制したが、
新聞はそのことを国民に隠した。
むしろ「我々は言論の自由を謳歌している」と国民を欺いた。
独立後も新聞は政府の意を受けてしばしば国民の目を覆った>
<欧米の新聞は言論の自由を獲得するために、
何世紀にもわたって権力と闘い大量の血を流す犠牲を払ってきた。
彼らには言論の自由の尊さが骨の髄までしみ込んでいる。
ひるがえって、日本はどうか>
今風に言うと、オワタ、という感じになってます。
<新聞ほど戦争に弱いものはない。
戦争になれば新聞は政府によって情報源を断たれ、
権力によって操作され、本務を忘却する。
つまり戦争は新聞の天敵である。・・・だから、
・・・新聞は断固戦わなければならない。
平和が損なわれてからではもう遅い。
それが新聞のなすべき300余万の犠牲者への供養である>
ドイツ フランス スペインの空軍機が日本に展開 空自と訓練へ
ロシア、日本に抗議 NATO加盟国との共同訓練「容認できず」
他国の軍隊と共同訓練するという不謹慎な報道(タイフーン祭りだって)
一方で、それに抗議するロシアへの非難めいた報道。
中華人民共和国の船が暴れている太平洋の防衛に、
はるばるヨーロッパの空軍が参戦してくれるそうです。
こっちの心配はしなくていいから、
さっさとロシアとウクライナの紛争を終わらせてください。
もしや、ロシアを怒らせてNATOとの連携強化を期待してます?