アフガニスタンのような荒涼とした国では、
雨が降ると「いい天気ですね」というそうです。
田植えの風景と無縁のテレビ番組ばかり見ていると、
梅雨とか雨とかを厄介者扱いしたくなる現代人ですが、
雨が地面に降り注ぎ地面が水分を蓄えて、
それが夏の太陽に熱せられて蒸発するときに、
地上の気化熱を奪っていくと暑さがやわらぐのです。
雨が降らないと水不足を招くだけではなく、
太陽に熱せられた地温が上がりっぱなしになり、
それによって気温もひたすら上昇してしまうのです。
緯度の低い日本に梅雨がある奇跡に感謝です。
水は空気を冷やすためにも欠かせない代物。
それなのに地面をアスファルトやなんやらで固化し
水が土に染みないようにして排水溝に流し海へと送る。
保水効果のある森林を伐採してソーラーパネルを敷き詰め、
作った電気で部屋を冷やし熱気を外にまき散らす。
地球が温暖化しているとすればそれは炭酸ガスのせいではなく、
人が自然界の水を暮らしから排除して地上を熱しているからです。
雨に感謝しよう、とはいえ「雨の歌」は鬱陶しいのがふつうです。
まずは、死にそうに暗い子供の歌から。
「傘がない」という井上陽水の歌にもある通り、
傘があれば雨の日でも、ピッチピッチちゃっぷちゃっぷランランラン♪
クマの子は傘の代わりに葉っぱを頭に・・・。
このほかにも、川中美幸の「遣らずの雨」日野美歌の「氷雨」・・・
そしてポップミュージックでも「雨」は悲しみを演出します。
竹内まりあの「恋の嵐」 八神純子の「水色の雨」も切ない。
それに対して雨の少ない欧米では・・・
タップダンスしながら幸せをかみしめるんだそうです。
日本でも有名なこの歌のテーマは「文句を言っても雨はやまない」
「雨」はアメリカ人にとって神が与える試練なのでしょうか。
アメリカ人も雨の月曜日は気が滅入るらしいです。