テレビの情報番組に歌手で農家の加藤登紀子さんが出演していて、
司会から「ロシアにもウクライナにも歌を通じてご縁の深い」
歌手としてこの戦争をどう思うかと聞かれると、
戦争はいったん始めると終わることが難しい、と答えていました。
日本も負けることがわかっていたのに戦争をやめなかった。
最後(最期?)までがんばらなくちゃダメ! と思い込んでいるのです。
今だって正直ウクライナが勝てるわけがないとわかってるのに、
ロシアが勝つのはくやしいから、ウクライナがかわいそうだから、
というノリでウクライナを支援(お登紀さんもやってました)
こんな判断力も決断力もない国が次に戦争に巻き込まれたら・・・
ゼレンスキー氏、ロシア軍が撤退すれば「明日にでも和平交渉を開始」
日本のマスコミはウクライナに同情する記事しか書かないので、
侵攻以来、プーチン重病説ばかりでっちあげてはいるけど、
さすがに今回は大丈夫だろうとBBCの記事を選んでみました。
<このサミットは、ウクライナでの戦争を終結させるためのプロセスを、
可能な限り幅広く支援することを目的としたもの。
90以上の国や国際機関がサミットに参加した。
ロシアは招待されず、その最大の後ろ盾である中国も出席しなかった。
そのため、サミットがもたらす効果に疑問を投げかける声もあった。
<サミットに集まった・・・ウクライナと親密な関係の支持者ばかりではない。
ウクライナは難しい妥協をしなければならないと警告したサウジアラビア、
最近の対ロシア制裁に反対を表明したケニアも参加した>
責任とか領土保全とかどうでもいいから早く停戦交渉に入れよ!
というのが今回の平和サミットの目的です。
少しでもウクライナが交渉で有利になるように支援して、
ロシアにも経済制裁を加えてきた西側ですが、
イスラエルには停戦を勧めてウクライナはもっとがんばれ、はない。
日本がポツダム宣言を受け入れて武器を置いたのは、
アメリカによる原爆投下が理由であれ、
交渉を期待していたソ連が参戦してきたからであれ、
どちらにしても日本の自発的な決定ではありません。
原爆もソ連という革命国家もなく天皇のご裁断も仰げない今、
争うことを避け争いを止める術を知らない日本の大人にこの一冊。