若い人の間で昭和レトロがブームなのだそうです。

テレビでそんな話題を紹介していた女性アナウンサーが、

昭和なんてパワハラが普通にあった時代なのに、

なぜ今の若者が憧れるのかと不思議がっていましたが、

若者たちはその時代の人がとても楽しそうだからだ、と言います。

 

 

昭和レトロブーム に対する画像結果

 

東京オリンピックや大阪万博が盛りあがったころと違い、

今は何でもありすぎて有難みがなくなり、

新しくて便利なモノがあふれても幸せと感じない。

そうなると、若者にとっては古くてもよいものはよいとなりますが、

そんな冷静な認識をイケイケ「おじさんたち」邪魔をします。

 

 

関連する画像の詳細をご覧ください。<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第14回「開催から50周年ーー大阪万国博の思い出」|アクセスジャーナル

おじさんが死ぬ前に、夢よもう一度?

 

地名崩壊 (角川新書) | 今尾 恵介 

 

JR山手線では約半世紀ぶりの新駅が開業。

駅名選定にあたっては一般から広く候補を求めた。

結果は「高輪駅」が抜きんでて多数であったが、

JR東日本が決めたのは「高輪ゲートウェイ」である。

この結果を知って私は「またか」と思った>

 

<発表以来ネット空間では実に評判が悪い

報道直後のネットでのアンケートでは

「名前を変えた方がいい」という意見が実に95.8%。

大学生の長女の第一印象も「ダサい」であった>

 

 

業平駅 に対する画像結果

現在の駅名は「とうきょうスカイツリー」死ぬほどダサい

 

<最終決定したのが会社や役所の幹部の「おじさんたち」

であることはおそらく間違いない。

要するに私の前後の世代であるが、

トレンドに遅れてはならないとの脅迫観念は強く、

「新しいものを立ち上げる時には新しい造語

を長い生活の中で骨肉化させてきている。

浮かび上がるのはいわば「ナウなヤングのフィーリング」であった>

 

 

70年代の若者 に対する画像結果

50年前のナウかった方々

 

<この近現代の100年そこそこの間に歴史的地名を否定し、

そこに流行に左右されるタイプの安普請な固有名詞を上書きしてきた罪は、

住居表示法で全国の地名をつぶして回った私の祖父母の世代を含めて実に重い。

その点で、「高輪ゲートウェイ」を拒否する、

主として若い世代の反応は救いである>

 

 

給食 ご飯 和食 に対する画像結果

パンが中心だった昭和よりもレトロな今の学校給食(東京都)

 

先祖から受け継がれてきた「良い町」があるとすれば、

それは「良い町」のままで子孫へと引き継ぐ

その大切さ最近になってようやく認識されてきたように思う。

むしろ若い世代の間には「新しく便利に変わることが

という価値観を必ずしも是としない考え方が広まってきている印象だ。

ひたすらGDPを押し上げる経済成長だけがよいこととする、

「宗教的」な思いだけではどうにもならない現実も徐々に見えてきている>

 

2019年の本です。おっしゃる通り現在GDP第4位。ドンマイですわ♪