「紙の爆弾」4月号「コイツらのゼニ儲け」より
<1月19日、日本の弱小ベンチャーがリリースした
ゲームソフト「パルワールド」・・・
発売から3日で300万本、2月1日時点で1500万本・・・
世界で一番売れてるゲームソフトになったのです。
・・・発売元の「ポケットペア」は開発当時の社員数が3名。
それが、3年間の製作期間と10億円の予算で作ったソフトを、
リリース直後に軽く500億円以上売り上げました>
<このソフトは任天堂が誇る世界一の人気キャラクター、
ポケットモンスターのキャラをパクっている・・・
1500万人の購入者の大半がポケモンファン・・・
普通ならパクリゲーとして激怒するはず。
それがどうして「パルワールド」を絶賛しているのか>
<任天堂が誇るポケモンやスーパーマリオシリーズは
任天堂のゲーム機でなければ遊ぶことができません。
一方、スマホアプリを除く現在のゲーム市場の中心は、
より性能のいいゲーミングパソコンへと移行し、
家庭用ゲーム機の市場の10倍以上の大きさになっています>
性能のいいハードを使って馴染みあるキャラで遊べる、
という点が大人になった「ポケモンファン」にとって魅力なのです。
更にこのパルワールドは、
「ポケモンの正しいパクり方=訴訟回避の方法」を全世界に公開。
今後は任天堂の大切な知的財産が合法的に奪われるのではないか
と騒がれていますが、記事の筆者は「倒れるのはパルワールドの方だ」と言います。
任天堂には他社にはまねのできない「こだわり」があるからです。
<結局「こだわり」を持ち、その「こだわり」を捨てないことが、
この激動の時代を生き抜く術ではないか。
任天堂は安心して子供が遊べるゲーム機とソフトにこだわり、
どんなにPCゲーム市場が急成長しようが見向きもしませんでした。
ゲーム用の高性能PCは子供がもつものではなく、
また子供がやるべきでない内容のゲームが多すぎると判断したからでしょう。
<PCゲームをやっている層からは、
「ワンパターンで飽きた、遅れている、しょぼい」と思われても、
任天堂は子供向けとしては「それでいい」
いや、「それがいい」と決してぶれません。
だからこそポケモンやマリオは子供たちの大切な「お友だち」であり続け、
そして大人になったときに、
自分の子供に与える「最初のゲーム」であり続けてきたのです>
時代遅れな設定の「サザエさん」や「ドラえもん」が、
ずっと人気アニメであり続けるのも「ぶれない」からなのでしょうね。