「月刊日本」3月号 <米国に占領された空・横田空域>では、
元自民党議員、国土交通省で航空局監理部長などを歴任し、
航空政策をめぐってアメリカとも交渉した三ツ矢憲生氏が、
大変興味深いことを述べておられました。
横田空域というのは横田基地の米軍が管制権を握っている空域で、
日本の飛行機は自由に飛ぶことはできません。
日米の間に特別な約束があるわけではなく、
占領期に米軍がもっていた管制権がそのままになっているだけ、
一節には外務省が有事には米軍の力を借りたいので、
あえて横田基地と空域の返還を求めない、とも言われています。
沖縄の現状を思えば十分にあり得る判断でしょうね。
三ツ矢氏はワシントン駐在時にアメリカに対して、
横田基地の民間利用について働きかけたそうです。
当時は滑走路が少なくて不便だった成田空港の貨物便を
横田基地に移せば成田は旅客機をもっと受け入れられる。
今なら羽田も余裕ができて、
衝突事故なども起きなかったかもしれません。
高度を稼ぐために東京湾上空を旋回する旅客機。
この横田基地の民間共用については、
東京都知事だった石原慎太郎氏も提唱していました。
<アメリカ側は必ずしも反対ではなかったのですが、
石原氏の手柄にしたくないから、と断られたそうです
石原氏は『「NO」と言える日本』という本を出していたので、
アメリカでは非常に評判が悪かったのです。
提案したのが石原氏でなかったら、
あるいは民間共用化が実現していたかもしれません>
どんなに理にかなっていて正しいことでも、
黄色いジャップの言動に「生意気」を感じ取ると、
とたんに態度を硬化させるのがヤンキーです。
民間人を大量殺傷した原爆投下を実行したのも、
白人より劣った日本人が真珠湾攻撃を成功させたことが、
許せなかったからです(有馬哲夫「原爆 私たちは何も知らなかった」)
ディズニー映画のせいで日本人は目が悪いと思っていたらしい・・・
なさけないのはアメリカべったりな外務省。
(皇后陛下が数年で退職なさってよかったです)
三ツ矢氏も外務省を信頼していなかったので、
ワシントンから日本に連絡をするときは電報を使いませんでした。
外務省に読まれて不都合が生じる恐れがあったからです。
そこで手紙で連絡を取りあったのだとか。
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