タイトルは自民党の話ではありません。
和光市議会 前市長らの責任 決議可決 元幹部の横領・窃盗事件で
和光市で5年前に発覚した元福祉部長による横領事件は、
元部長の逮捕と当時の市長の辞任を経て、
被害者代理人に裁判を起こされて和解した市が、
市民の税金を使って被害市民に対して、
4870万円を支払う議案が採択されました(被害総額は約8000万円!)
なんで被害者を含めた市民が税金で賠償せねばならないのか?
そういう市の体制を選んだのは和光市民だからです。これぞ民主主義。
国会議員の裏金問題がかすむ大罪です。
和光市幹部を逮捕 生活保護受給者の現金詐取の疑い [埼玉県]
(以下「和光市不正支出をただす会」のチラシも参考にしました)
被害市民救済を目指した決議の際には、
市長交代後もその地位にとどまっている副市長が反論しました。
要は悪事を働いた当時の部長だけが悪いのであり(当時はあなたの部下)
彼が逮捕されたのだからそれでいいだろう、と言いたいのでしょう。
今話題の政治資金規正法違反についても、
何が問題でどうするべきかを話し合うのではなく、
誰を逮捕しろ、誰を辞めさせろ、という話になっちゃってます。
これではまるで、キャンセルカルチャーです。
目の前からいなくなればそれでいいのだ、と。
和光市が高齢の夫婦から預かったキャッシュカードを、
元福祉部長が指示して職員から受け取り市役所内のATMで引き出す。
それが可能なほど元部長のパワハラは異常なものだったそうです。
監督するべき市長と副市長も制止できずやりたい放題でした。
元部長が逮捕の2年後、市長は再発防止策も講じずに引責辞任します。
そして元市長が推薦する新人のママさん候補者が、
事件の真相を究明しようという候補者を押さえて市長に当選しました。
事件の責任をとって辞任した市長の「推し」を当選させる市民。
活躍世代の市民の多くは仕事も遊びも東京都なので、
「子育て」と「女性の活躍」以外何も考えていないのです。
だから候補者も、若くて意識高い系の方が有利になりますが、
いまだ、昭和なおっさん共が地元で活躍しているわが市では、
彼らとうまくつきあえない政治家に市の舵取りはむずかしいのです。
駅を挟んで北側には今も地主さんが多い。
元市長の当時の立場や気持ちにも個人的には同情しますが、
なにゆえ福祉に疎い新聞社の編集長経験者を福祉部長に任命したのか。
報道の世界で暴言やパワハラなんて日常ですよ(経験者は語る)
結果、多額の税金を使う事件にまで発展してしまったのですから、
元市長の説明責任は問われて当たり前です。
彼を悪者にしたまま幕引きしてよいわけがありません。
「信頼回復」最優先で再発防止策が制定されましたが、
うまく機能することを一市民として祈ります。