足尾銅山から流出した鉱毒を沈殿させ
無害化することを目的に渡良瀬川下流に作られた
渡良瀬遊水池(地)へ行ってきました♪
埼玉・栃木・群馬の県境にある日本最大の遊水地。
谷中湖はその一部である遊水池をさし、
周囲の広大な湿地帯(遊水地)はラムサール条約に登録されています。
もともとこの一帯は、原野を開墾してできた谷中村。
土地が低いため水害を受けやすく周囲に堤防を築き、
水田、畑作、湿地の植物を使ったヨシズ、スゲ笠作り、
養蚕業なども行われていました。
ところが、明治20年代になると、
渡良瀬川最上流部にある足尾銅山から流出する
鉱毒の排水による被害が大きくなり、
農民の鉱毒反対運動が盛り上がります。
1905年、政府は谷中村全域を買収して、
そこに鉱毒を沈殿する遊水池を作る計画を立てました。
というよりも、反対運動の中心だった谷中村をつぶす、
それが遊水池建設のもう一つの目的だったようです。
谷中村は全域が強制買収され、1906年、強制廃村。
今も、遊水地の土壌には銅などの重金属が含まれています。
民衆の生活よりも国家戦略を優先させた明治時代。
令和の今も政府の姿勢は変わりません。
温暖化の原因とされる炭酸ガスの増加を抑えるために、
広大な森林を破壊して作られるメガソーラー。
炭酸ガスを吸収する森林を破壊しては本末転倒です。
さらに火山や台風による破損、大雨による土砂崩れが相次ぎ、
自治体がメガソーラー規制に関する条例を作り始めると、
岸田政権は次なる環境破壊政策に乗り出しました。
<岸田首相は4日、
半導体や蓄電池などの生産拠点の誘致に向け、
土地利用に関する規制を緩和する方針を表明した。
開発が限られている農地や森林の「市街化調整区域」でも、
自治体が工場の建設を許可できるようにする>
<政府は半導体の供給網の強靭化を急いでおり、
すでに国内投資拡大を促すための(外国企業も歓迎)
補助金制度や優遇税制の導入
の検討に着手している>その結果、
国栄えて 山河なし とほほ (T_T)
国って、誰のためにあるんでしょうね。