世界史を大きく動かした植物 | 稲垣栄洋著  より

 

聖書にその表記がなくを食べると中毒を起こし、

おしべとめしべが交わってできる種子ではなく

種芋で増えるジャガイモは性的に異端であり、

その見た目も相まって「悪魔の植物」とされ、

マジで火あぶりの刑に処せられた歴史もあるそうです。

(アホなことに真剣に取り組む姿勢を受け継いだのが今の国連)

 

 

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南米が原産のジャガイモは、

ヨーロッパに紹介された当時は不評でしたが、

冷涼で土地のやせている欧州でも栽培でき、

長い船旅でも貯蔵がきくということで、

後にはドイツの主食となるほどの人気者。

フランスでも国民にこの救荒食を普及させるため、

ルイ16世とマリーアントワネット王妃が、

自身の農地で栽培し宣伝に努めたそうです。

 

 

じゃがいもとマリーアントワネット に対する画像結果

 

イギリスのエリザベス一世の時代には、

女王がソラニン中毒になったという事件もあり、

あまりジャガイモが好まれませんでしたが、

お隣のアイルランドでは主食として普及します。

ところが優秀な品種だけを残したため、

一度疫病にやられるとアイルランドのジャガイモは全滅

大飢饉に陥ってしまうも本国イギリスは知らん顔。

仕方なくアイルランドの人たちは、

海の向こうの新天地、アメリカ大陸に大移動します。

 

 

概要 画像

 

マクドナルド、マッカーサーなと、

Mac で始まる苗字は祖先がアイルランド出身。

ケネデイ、レーガン、クリントン、バイデン大統領

など支配者層にもアイルランド系が多く、

勤勉家で努力家で血気盛んなのだそうです。

 

 

すべての画像

 

西部の開拓に明け暮れた先輩格の移住者と違い、

後発組のアイルランド人大量の労働者として、

工業化や近代化を支えました。

 

<歴史に「もし」はないが、

ジャガイモの不作がなかったら

超大国のアメリカ合衆国は別の姿になっていたはず・・・>

 

黒人奴隷を使うこともなかったでしょうし。