「週刊新潮」2月23日号
<怖がる人がバカを見る コロナ2類は利権だった!>
より
会計検査員が全国の医療機関を調査し分析した結果、
コロナ前は一病院あたり平均3億円の赤字だったのに、
20年度は3億円、21年度は7億円の黒字になっています。
補助金を除くと20年度も21年度も赤字なので、
結局、病院の収入減を補填するどころか、
減収分をはるかに上回る補助金が注がれていました。
経済学者の池田信夫氏が言います。
「一度、補助金体制を作ってしまうと、
医師が設備投資をしそれが既得権益になってしまい、
補助金自体を簡単にはやめられなくなってしまう」
日本医師会が新型コロナを5類にすることに
消極的なのもわかる気がします。
そもそもなぜ2類指定にしたのかというと、
当時の安倍政権に決断力がなかったから、と池田氏。
(その後の政権はそれ以下ですが)
最初、政府はコロナを指定感染症の2類相当としました。
けれども指定感染症は1年以内に解除する必要があるので、
民主党政権が新型インフルエンザ対策に作った法律を
適用しましたが、これがまた最大限に過剰な対策が必要。
専門家は新型コロナにふさわしい対策を主張しましたが、
安倍政権は旧民主党が作った法案の方が、
野党の反対を受けにくい、と判断しました。
そんな「雑な」理由で今の状態が続いてきたのです。
東大名誉教授の唐木英明氏
<日本は、政治が少しでも失敗すると、
メディアにたたかれ政治が臆病になっています。
しかし政治家の存在意義は先見の明をもって、
国家100年の大計を論じその方向に国民を誘導すること。
国民の言うことを聞くだけなら、
政治家などいらなくなってしまいます>
安倍政権の不祥事も今の政治が軸を失っているのも、
自民党が下野を恐れるあまり選挙のことしか考えないから。
そして何をやっても支持率が低い岸田政権は、
国会の存在も無視してバイデンにすり寄る。
選挙で票をもらえるように一部の国民の懐を温め
一方で国の運命は宗主国いや同盟国の権力者に委ねる。
たしかに、こんな状態では政治家などいらないです。