大阪で一人暮らしをしていた89歳の叔母が、
入院先の病院ですい臓がんのために亡くなりました。
長い間、一人で母親と夫の介護を行い、
子供のいない叔母だったので、
ふたりの死後は近所に住む従妹や、
公的制度の世話になりながら暮らしていました。
(右のブロック塀が叔母の家。夏の写真です)
叔母は私の父の妹で6人の兄弟姉妹がいたのですが、
ついに一番下の叔父だけになってしまいました。
都内に住む叔父は奥さんを亡くしたばかりなのに、
たった一人の身内として大阪と東京を往復、
病院の支払い、葬儀屋の手配、親族への連絡に追われ、
奥さんの死を悲しむ暇もないと笑っていました。
葬儀は日曜日だったため私と夫は新幹線で東大阪へ。
式は午後からだったのでお骨上げは明日になるということで、
火葬場へ向かう棺を見送ったあと、
私と旦那は新幹線に乗るために近鉄線で京都に向かいました。
「安倍さんの殺害現場通るよ~」とかいいながら、
携帯電話でニュースをチェックしていたら、
新幹線が止まっているという情報が目に入りました。
あら、大雪で止まちゃったのかしらね、と思ったのですが、
東海道新幹線が停電? 私たちが乗る電車じゃないすか。
時間的には運転を再開していたので、
人ごみをかき分け自由席特急券を買いホームに上がると、
そこには、どの列がどの車両の入り口につながってるか
さっぱりわからない長蛇の列がいくつもできていました。
それでも、駅員も警備員もいない今年一番の寒さの中、
秩序正しく列を作って黙って待っている乗客たち。
あまたの自然災害に苦しめられてきたDNAのおかげでしょう。
踊りながら明るく過ごす外国人旅行客も素敵でしたが。
ホームで待つこと90分。
やっと満員のデッキに乗車し人ごみの温もりにまずは感謝。
名古屋からは並んで座席を取れたラッキーな平均年齢64歳。
東京駅では指定券の取り消しでしょうかこれまた長蛇の列。
この人たちは今日中に帰宅できるだろうかと案じながら、
翌日は娘との約束でディズニーシーに行くことを思い出しました。
また列に並ぶのね・・・
新潟では大雪で車の列が立ち往生。
仮想敵国への不安などどうでもいいと思う今日この頃です。